法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

映画

『黒い雨』

1945年8月6日、小さな船で瀬戸内海をわたっていた高丸矢須子は、コールタールのような黒い雨にうたれた。5年後、叔父と叔母にひきとられた矢須子のところに、結婚話が舞いこむが…… 井伏鱒二による1965年の同名原作をもとに、1989年に今村昌平監督が映画化。…

『野火 Fires on the Plain』や『この世界の片隅に』と『鬼郷』を比べて、韓国の映画界に対して日本の映画界が劣っていると感じざるをえなかった件

日本軍慰安所制度を題材にした『鬼郷』*1と、近年の日本で戦争を描いた映画として『野火 Fires on the Plain』*2と『この世界の片隅に』*3を見比べて、映画界のレベルの違いを感じてしまった。 念のため、それぞれの映画には個別の評価と価値がある。作品と…

『デアデビル』

一度は闇に落ちた父は、少年マットが事故で盲目になった時から、ボクサーとして再起する。しかし街の支配者に逆らった父が殺害され、やがてマットは街を表と裏で守るヒーローに…… マーベル系アメコミを2003年に映画化。2年後に30分長いディレクターズカット…

『ヒトラー暗殺、13分の誤算』

1939年11月8日、ヒトラーが演説を終えて退室したビアホールで、突然の爆発が起こった。わずか13分の誤算を除けば見事な手際の暗殺に、大規模な組織の存在が疑われたが…… 『ヒトラー 〜最期の12日間〜』*1のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督による、2015年の…

『ワルキューレ』

敗戦の気配がただよう1944年7月20日のドイツ。隻眼のドイツ軍将校シュタウフェンベルクは、同志とともにヒトラー暗殺計画を決行する。会議室を爆破して、成功したかに見えた暗殺だったが…… 史実を約2時間にまとめた2008年の米独合作映画。トム・クルーズが主…

『未来のミライ』

幼い「くんちゃん」に、新しい妹ができるという。しかし出産を終えた母はすぐ職場に戻り、なれない父が自宅で仕事をしながら家事を担当することに。 そうして両親の愛情を欲するようになった「くんちゃん」の周囲に、ふたりの愛を失った先輩という謎の男や、…

『ヴァンパイア 最期の聖戦』

手作りの武器で吸血鬼退治をおこなうジャック・クロウと愉快な仲間たち。 さっそく一仕事を終えた彼らは、売春婦とともにどんちゃん騒ぎをくりひろげる。 しかしそこに数百年を生きる吸血鬼のボスが復讐のため近づきつつあった…… 現代を舞台に吸血鬼との戦い…

来年公開の最新作は『映画ドラえもん のび太の新恐竜』とのこと

3DCGで表現された恐竜の群れは本編のそれとは考えづらく、パイロットフィルム的なイメージ映像だろうか。 www.youtube.com 今回のスタッフは『のび太の宝島』と同じ今井一暁監督に川村元気脚本という体制なので、ややストーリー面では不安を感じる。 新しい…

『センコロール』

一見すると平凡な日本の社会で、さまざまな機械や建物に擬態する巨大生物センコを少年が使役して戦い、ひょんなことから少女が巻きこまれる。 東京都のアニメクリエイター支援企画「動画革命東京」に援助され、2009年に作られたオリジナル短編アニメ。 セン…

『映画ドラえもん のび太の月面探査記』

月面探査機の撮影した白い影の正体をめぐって、宇宙人派と否定派で争うクラス。そこで野比のび太はウサギ論をとなえ、両派から失笑される。 のび太はドラえもんに泣きつき、かつて事実と思われていた空想を現実と認識する秘密道具を出してもらう。ふたりは月…

『映画秘宝』で町山智浩氏がライターに「嘘松」を発注していたと批判しながら、それは誰かと問われて回答しなかったchronekotei氏

それは『映画秘宝』のことで、特に『底抜け超大作』を「愛が感じられない」仕事として例示している。 底抜け超大作 (映画秘宝コレクション)作者: 映画秘宝編集部出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2001/08/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 20回この商品…

『世界まる見え!テレビ特捜部』マヌケ! 考えの浅い人SP

今回はテーマにそって一目で奇妙とわかる情景が多く紹介され、バラエティ番組として楽しかった。ただ、海外の危険な映像の一つで、中国の高所遊具で安全ロープが外れて閉鎖された問題を、”さすがに中国でも”といった表現でナレーションしていたのは、小さな…

映画『主戦場』を監督したミキ・デザキ氏が中立の立場から双方の意見を聞こうとしたのは、良くも悪くも事実なのだろう

日系米国人で上智大学の大学院生となったミキ・デザキ氏が、従軍慰安婦問題で争う複数の人物に取材。対立した意見を編集したドキュメンタリーを完成させ、話題になっている。 www.youtube.com 残念ながら観賞できる余裕がまだないが、制作中の情報を最初に知…

MCUを1作も見てなくても、『アベンジャーズ/エンドゲーム』というタイトルを見ただけで予想できること

本当にマーベル・シネマティック・ユニバースどころか、『アベンジャーズ』すらアニメ版しか見たことがないが、話題のタイトルを見ているだけでピンときた。 アベンジャーズ/エンドゲーム|映画|マーベル公式|Marvel

『ドラえもん』でも『クレヨンしんちゃん』でも映画版において死は描かれてるのでは

シリーズ映画の根幹設定を変化させない映画が面白くないという匿名記事があった。 アニメの映画が楽しめない ・ドラえもんジャイアンが死んだりしてくれたら面白いけれど、そういうのは絶対にないので面白くない。せめてのびたのバイオハザードみたいにママ…

声優しか出ていないオーディオコメンタリーは面白くない確率が高い

面白いオーディオコメンタリーをつのる匿名記事が話題になっていた。 面白いオーディオコメンタリー教えて 解説としての情報量が少なかった悪例として、細田守作品のオーディオコメンタリーがあげられていた。 細田守作品→若い役者たちとおじさん監督がきゃ…

『走れメロス』の結末をふりかえりながら妥当なビジュアル化を考える

太宰治 走れメロス|青空文庫 佳き友は、気をきかせて教えてやった。 「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」 勇者は、ひどく赤面した。 つ…

『バーフバリ 伝説誕生』

大河を流れてきた謎の赤子が成長し、シヴドゥという立派な青年へと育ち、巨大な滝を見あげては乗りこえようと挑戦をつづけていた。 やがて試練を乗りこえたシヴドゥは、滝上から流れてきた仮面の主にたどりつく。そして自身の出自に秘められた陰謀を知ること…

『カメラを止めるな!』

廃墟でおこなわれているゾンビ映画の撮影風景。それを映しつづけるカメラに少しずつ異変が入りこむ。そしてついに本物のゾンビが現れたかと思いきや…… 金曜ロードSHOW!で3月8日に完全ノーカットで放送された作品を録画で視聴。ワンカット撮影をCMで寸断しな…

『オペレーション・クロマイト』

南進した朝鮮人民軍が半島の大半を占領した1950年、連合軍司令官として東京にいたマッカーサーは大規模な上陸作戦を計画する。 その作戦に必要な情報を収集するため、諜報部隊が朝鮮人民軍になりすまして潜入、敵将校と接触することになったが…… 朝鮮戦争で…

『バーニング・オーシャン』

2010年4月、巨大施設型の船舶において、メキシコ湾沖で石油の試掘をおこなう計画が遅れを見せていた。かさむ費用に石油会社の重役は不満をもらし、現場主任の頭越しに手順を飛ばして作業をいそがせる。重役の楽観が的中したかのように圧力テストは順調に進ん…

『のび太の月面探査記』は『かぐや姫の物語』に通じるテーマをガチで隠し持っていた

まったく時機的な余裕がないはずが、うまく偶然が重なって『映画ドラえもん のび太の月面探査記』を映画館へ観に行くことができた。 大ヒット上映中!『映画ドラえもん のび太の月面探査記』公式サイト くわしい感想はいずれ独立したエントリにまとめるとし…

『世界まる見え!テレビ特捜部』ピンチからの一発逆転! 大脱出SP

「暴れ象 タイク」は、ハワイのホノルルにやってきたサーカス団から象が脱出。動物プロダクションで調教された象タイクは、ふだんは鎖につながれ自由に動けず、調教においてよく殴られていた。そして引き渡されたサーカスで、不慣れな象使いにより暴走し、街…

『戦慄の七日間』

第二次世界大戦の記憶も新しいイギリスのロンドン。首相以下、政府関係者があわただしく動いて、ひとりの原子力科学者の行方を探していた。 その科学者が首相に送った手紙によると、イギリスが核兵器を手放さなければ、持ち出した原爆を一週間後にロンドンで…

映画の邦題や宣伝のダサさについて、マニア層よりライト層に売りたいという主張はわかるが、両方に受けた事例があることを否認するのはダメでは

邦題や宣伝の方向性について、匿名のプロデューサーからコメントをとった記事があった。 「ダサい邦題」「タレントでPR」、熱心な映画ファンが“無視”される事情 稲田豊史の「コンテンツビジネス疑問氷解」|ビジネス+IT ざっくりいえば、マニアは少数だし何…

『キャビン』

休暇で山奥のキャビンへ向かう大学生5人。彼らの自動車がトンネルを抜ける時、横で飛んでいた鳥が見えない壁にぶつかる。そしてキャビンの地下室をひきがねに5人へ恐怖がおそいかかる…… 主に脚本家として活躍してきたドリュー・ゴダード監督による2012年の米…

『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』

ある夜、天体観測をしていたムサシ少年の望遠鏡に「ウルトラマン」が映りこむ。それはバルタン星人と戦いながら地球へ来たウルトラマンコスモスだった。 そしてムサシ少年は森の中で弱ったコスモスを助け、その手に乗って空を飛ばせてもらう。しかしムサシ少…

『パシフィック・ウォー』

太平洋戦争の末期、米軍の巡洋艦インディアナポリスは極秘兵器を輸送していた。一方、日本軍の潜水艦伊58は人間魚雷回天をそなえていた。そして2隻は邂逅する…… ニコラス・ケイジが主演する、2016年の米国映画。主にTV映画系で俳優として活躍するマリオ・ヴ…

『頭文字D Third Stage』

しげの秀一原作のTVアニメ1期2期に続いて、2001年に公開された完全新作劇場版。今回の制作会社はスタジオディーン。 頭文字[イニシャル]D Third Stage SPECIAL BOX 【劇場版】 [DVD]出版社/メーカー: エイベックス・トラックス発売日: 2001/08/29メディア: D…

「映画映画ベストテン」の集計結果が出ていた

2018-12-24 他の投票で見かけはしたが目立ってなかった『桐島、部活やめるってよ』が1位という意外性や、ひとりふたりしか投票していないように感じて意外だった『食人族』がきっちり50位以内に顔を出していたのが興味深い。 1位:桐島、部活やめるってよ …