法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

アニメ

『アイドル伝説えり子』

田村えり子は、芸能プロ社長の父と、元人気歌手の母のもとで元気に育っていた。しかし一大イベントに向けて準備している時、両親が事故にあう。父の死とともに芸能プロは伯父に乗っとられ、父が手塩にかけていた女性歌手の朝霧麗も奪われた。しかし田村えり…

『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』

地球を侵食するエウレカという現象の終わりとともに、地球に新たな大地と人類があらわれた。既存の地球をブルーアース、あらわれた地球をグリーンアースと呼称することにして、人々は衝突しながら共存することになる。 年月を重ねて、新たな異変を起こす少女…

『天幕のジャードゥーガル』のアニメ化で原作者と制作者が密に連絡をとっているというエッセイ漫画

原作自体は以前に少し読んだことがあるだけだが好印象だった。制作会社サイエンスSARUも、湯浅政明監督のための会社と思いきや完全に別スタッフがつくっている近年の作品も意外なほど内容が充実しつづけ、日本の商業アニメのなかで特異な位置にあるので期待…

『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』雑多な感想

2025年1月のTVアニメ。スーパー戦隊パロディと異世界召喚のクロスジャンル漫画を川口敬一郎監督がそつなく映像化した。 戦隊レッド 異世界で冒険者になるAmazon 数十年にわたる長期シリーズの1作目のパロディをさらにパロディしていくことで全体の平均や現状…

『ぼっち・ざ・ろっく』のTVアニメ化で性的な描写を抑制したことが、関係者の合意でおこなわれたとなぜ考えられないのだろうか?

媒体を変更すれば原作から何らかの変化が必然的であるし、そこで変更する意見を出して反映されたことは全ての変更を決めたことを意味しない。 そのような一般論を、先日から話題の中心になっている作品『ぼっち・ざ・ろっく』の具体的な描写やインタビューを…

『キミとアイドルプリキュア♪』第34話 名探偵はもりん!謎のメニューを追うぞな!

滅多につかわない大皿を咲良うたと妹はもりと父が探していた時、開店当初のメニューが出てきた。そのメニューの最後はなぜか塗りつぶされていて、父と母はそれが何かを明かしたくないらしい。 最初の「お」と最後の「グ」だけを手がかりに、はもりがアニメ『…

『雨と君と』雑多な感想

狸にしか見えない動物をひろった小説家の女性が、それを犬と思って飼いつづける日常アニメ。 7月から”NUMAnimation”枠で1クール放送。コミックビームや青騎士のような空気感だが、原作はヤングマガジン連載。 雨と君とAmazon あまり動かないがOPEDの良さはト…

『.hack//Quantum』

仮想現実ゲームで攻略困難なイベントにいどむ3人のチームがあった。リアルでは仲の良い3人組の女子高生だが、ゲームでは美男美女美少女のトリオ。彼らはゲームを通じてリアルの事件に遭遇する…… メディアミックス企画「.hack」シリーズの一環として作られた2…

『転生したらスライムだった件 第3期』雑多な感想

2024年4月から半年間かけて2クール放送。スタッフはほぼ第2期やTVスペシャル「コリウスの夢」から続投。 転生したらスライムだった件 第3期岡咲美保Amazon 映像作品としては、原作由来と思われる会議の連続に目をつぶれば、アニメーションとして好感をもてる…

脚本家の吉田恵里香氏への「簡潔でクリティカルな批判」なるものは、性的表現を選ばないこともあるクリエイターの選択を否定するというだけの内容

一般論として、『セクシー田中さん』のようにメディアを変えるなら物語も変える必要があるし、『ぼっち・ざ・ろっく』もふくめて脚本家に映像に意見する権利はあっても物語を決定できる権限はない - 法華狼の日記 吉田恵里香氏のトークイベント記事への反応…

『キミとアイドルプリキュア♪』第33話 どすこ~い!アイドルデビュー!?

アイドルプリキュアによせられたファンレターをカッティーがしわけしたところ、くりきゅうた力士からのものがあった。横綱になりたいと書いていたくりきゅうたを応援する咲良たちだが、実際に会ってみるとくりきゅうたは力士を辞めてアイドルになりたいとい…

一般論として、『セクシー田中さん』のようにメディアを変えるなら物語も変える必要があるし、『ぼっち・ざ・ろっく』もふくめて脚本家に映像に意見する権利はあっても物語を決定できる権限はない

吉田恵里香氏のトークイベント記事への反応について、下記エントリでは別作品、特に『ドラえもん』にしぼって原作とアニメの異動例をならべた。 連載作品で方向性のかたまっていない初期の描写は、メディアミックスで削られるだけでなく、作者自身も単行本化…

連載作品で方向性のかたまっていない初期の描写は、メディアミックスで削られるだけでなく、作者自身も単行本化で削ったりするよね

『ぼざろ』『虎に翼』の脚本家 吉田恵里香が語る、アニメと表現の“加害性” - KAI-YOU 上記の記事が注目をあつめてさまざまな反応を引き起こしているが、「ノイズ」という単語選択などから下記エントリでまとめたことを思い出した。 アニメを見る時に、女体の…

『キミとアイドルプリキュア♪』第32話 プリ!メロ!夢の学園生活

双子姉妹の学園生活を描いた小説にあこがれて、メロロンはプリルンと実際に女学生として学園にかよいたいと考える。田中に人間への変身方法をたずねるがよくわからず、とりあえず特訓するメロロンとプリルン。そして次の日、はなみち中学に投稿する咲良うた…

『ルックバック』

小学校の人気少女、藤野。学級新聞に掲載している4コマ漫画も笑いをさそうし絵がうまいとたたえられる。しかし不登校の少女、京本の4コマ漫画も掲載させるよう教師に提案され、試しに載せてみると、それは絵だけはとてもうまかった。相変わらず人気の藤野だ…

『竜とそばかすの姫』の物語は少なくとも『サマーウォーズ』よりは圧倒的に良かったので、細田守単独脚本を不安視する根拠にされることに違和感しかない

新作に対して細田守単独脚本を不安視する意見があるが、興収を見ると単独脚本体制をやめる理由は制作側に存在しないとid:kanose氏が指摘していた。 レビューなどで脚本がボロクソに言われている『竜とそばかすの姫』が細田守作品の興行収入トップという時点…

『キミとアイドルプリキュア♪』第31話 アイドルプリキュアのセンター!?

プリキュアが5人組でライブした映像が話題になった。しかし過去も現在もキュアアイドルが中央でライブをしていることに素朴な疑問が出される。そしてメロロンがキュアズキューンをセンターに推したことから、あらためて誰がふさわしいのかセンター争いをおこ…

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』

オールマイトが残されたワンフォーオールの個性をふりしぼって、オールフォーワンを倒した激闘。その時の「次は、君だ」という言葉を自分への継承依頼と受けとる男がいた。 そして実際のオールマイトの継承者、緑谷出久たちがヴィランに解放された犯罪者をと…

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』

超常の能力を発現させる個性を多くの人がもち、反社会的なヴィランとそれを公式に止めるヒーローが争う時代。そこに個性を暴走させる技術をもった無個性主義者の団体があらわれ、世界のありかたを変えようとする。 プロヒーローのインターンとして外国に向か…

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』

暗い道でヴィラン連合が何かを運んでいた。プロヒーローとのはげしい戦いのなかで、その何かが解放されて姿を消す。 一方、雄英高校で学ぶヒーロー候補たちは、南海の離島にいた。今回はインターンではなく子供だけでのヒーロー活動だ。 期間限定の研修では…

『トラペジウム』

アイドルになろうとしていたが入り口にも立てなかった少女、東ゆう。そこで東西南北の少女でチームを作ってアイドルデビューさせ、その一員として自らをすべりこませることを思いつく。 東は他校に入りこんで、組みやすく与しやすそうな少女たちを見つけてい…

『キミとアイドルプリキュア♪』第30話 プリキュア!キラッキラン・フォー・ユー!

ハートキラリロックに閉じこめられたメロロン。咲良たちは女王に問い、願いの代償にメロロンがささげたものを知る。それはプリルンとともに生きる未来だった。闇の中にとらわれたメロロンを呼ぼうと、咲良たちは輝きを信じて歌い、戦う…… 加藤陽一シリーズ構…

『異世界美少女受肉おじさんと』雑多な感想

サイゲームズのWEB漫画サイトのサイコミで連載中の漫画、通称「ファ美肉」を2022年に1クールでTVアニメ化。制作会社はOLMで、吉岡大輔PDのチームが担当。 異世界美少女受肉おじさんとM・A・OAmazon 異世界転移時に男性が金髪美少女に変身させられてしまう、…

『特集アニメ「cocoon〜ある夏の少女たちより〜」』

海の見える草原で、ひとり押し花のしおりを作っていた少女サン。そこに同じ女子校にかよっていたマユがあらわれ、ふたりは仲良く森を抜けていく。 たどりついたのは、同世代の少女たちが人力で土木作業をおこなっている風景。サンとマユも遅れて作業に参加す…

『キミとアイドルプリキュア♪』第29話 メロロンのともだち

トークショーで仲良しかと質問され、ほとんど全員がたがいに仲良しだと答えるが、キュアキッスだけは答えられない。トークショー終了後も別ユニットだと壁をつくって、キュアズキューンをつれて去っていった。 喫茶グリッターでの対話も決裂するが、蒼風なな…

TVアニメ『ダンダダン』のお囃子パロディが原作漫画より強化されて、YOSHIKIが不快感を表明したことが、なぜか蓮舫と同列にあつかわれていた

SNSでモデル側が不快感を直接的に公表して、パロディ側もSNSでのみ謝罪と説明を公表したのが時代だな、と感じたり。 ダンダダン“お囃子”問題でアニメ公式が謝罪 「事前のご説明に思いが至らなかった」 - ITmedia NEWS 楽曲「Hunting Soul」は「製作チーム一…

『キミとアイドルプリキュア♪』第28話 わんわん!きゅーちゃんと一緒!

咲良うたと家族は、蒼風や紫雨とともに田舎の祖父に会いに行く。免許をとっていた田中も運転手として参加。 話によると、きゅーちゃんこと犬のきゅーたろうは、もともと祖父母が飼っていて、祖母がなくなった時にうたに預けられたのだという。 そして祖母を…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』雑多な感想

2020年に放映されたTVアニメ3期にして完結編。監督やキャラクターデザイン、制作会社などは2期からのスタッフが継続。 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第1巻(初回限定版)(渡 航書き下ろし文庫小説同梱) [Blu-ray]江口拓也Amazon OPがデジタル撮…

『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』

ロビエト連邦におとずれた銭形が、空港で爆破テロに巻きこまれる。その犯人の姿はルパンそっくりだった。ロビエトとアルカ合衆国がいったんの和平をむすぼうとするなか、さらに爆破テロが続発する。ルパンを抹殺しようと動くロビエトの官憲に、警察は殺しが…

『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』

病弱な男子とその父、そしてそのふたりの世話をする若い女が、荒野で隠れ住んでいたところを襲撃された。父は敵を巻きこむ爆発のなかに消え、息子をたくされた女は逃亡劇をはじめようとする。その女の名は峰不二子。息子の治療のために男が横領した大金が目…