法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

戦争

反論する形式でhokusyu氏の根拠を提示してしまったcider_kondo氏

発端は、あいちトリエンナーレ2019への交付金が出されなくなったことを憂う海法紀光氏のツイート。 あいちトリエンナーレの交付金の件、自分だったらと考えるとゾッとします。何年だか、何ヶ月だか、大勢人呼んで、みんなで作業したのが、突然ギャラが出なく…

少女像を誹謗するため、原爆の子の像の記憶を失う人々

日本における少女像の位置づけをまとめた文章に対して、はてなブックマークで唖然とするコメントがついていた。 [B! aichi triennale 2019] なぜ平和の少女像を「日本国民の心を踏みにじる行為」と感じる人びとがいるのか? | The HEADLINE b:id:zu-ra 日本…

当時そういうのが非合法になりつつあったから、わざわざ日本軍は慰安所をつくったんだよ

「ドイツやフランス軍による戦場での管理売春、従軍慰安婦、性奴隷」というTogetterの事実誤認 - 法華狼の日記 日本で法律で管理売春が禁じられた時代、公娼制も「奴隷制」と呼ばれて批判されていた。 建前として「管理売春」という形式は許されないが、実態…

「ドイツやフランス軍による戦場での管理売春、従軍慰安婦、性奴隷」というTogetterの事実誤認

momoetbeppo氏のまとめたTogetterが、はてなブックマークを集めていた。 ドイツやフランス軍による戦場での管理売春、従軍慰安婦、性奴隷 - Togetter しかし最初に資料らしきものを示しているツイートは、古くから日本軍慰安所との類似が指摘されているドイ…

『黒い雨』

1945年8月6日、小さな船で瀬戸内海をわたっていた高丸矢須子は、コールタールのような黒い雨にうたれた。5年後、叔父と叔母にひきとられた矢須子のところに、結婚話が舞いこむが…… 井伏鱒二による1965年の同名原作をもとに、1989年に今村昌平監督が映画化。…

「表現の不自由展・その後」に言及した貞本義行氏は、いくつもの大切なことが見えていない

『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』、さらにアニメ映画版『時をかける少女』のキャラクターデザイナーとして知られる貞本氏が、下記のようなツイートをしていた。 キッタネー少女像。天皇の写真を燃やした後、足でふみつけるムービー。か…

長崎県の佐世保市が反核署名活動を理由に原爆展を後援せず

もともと九州で平和首長会議に唯一参加していない市ではあるが。 原爆展後援、佐世保市教委断る 会場で核禁条約加盟促す署名 「中立保てぬ」|【西日本新聞ニュース】 西本真也教育長は「写真展と併せて署名活動をするのでお断りした。署名は一定の意思を市…

『ワルキューレ』

敗戦の気配がただよう1944年7月20日のドイツ。隻眼のドイツ軍将校シュタウフェンベルクは、同志とともにヒトラー暗殺計画を決行する。会議室を爆破して、成功したかに見えた暗殺だったが…… 史実を約2時間にまとめた2008年の米独合作映画。トム・クルーズが主…

どのような反戦描写を入れたとしても、戦闘によって課題が解決する構造のアニメであれば、戦争賛美として解釈されうる:補遺

どのような反戦描写を入れたとしても、戦闘によって課題が解決する構造のアニメであれば、戦争賛美として解釈されうる - 法華狼の日記 上記エントリは考えをまとめる途中のメモのようなものだったが、はてなブックマークが意外と集まってしまったので、補足…

憲法9条は、殴られることへの抵抗を否定するためではなく、殴りたい衝動を実行にうつさせないためのものだ

憲法9条の正しさを主張する人に対して、殴った時の反応に興味があると、元NHK経営委員の百田尚樹氏がツイートしていた。 憲法9条は絶対に正しい!と主張している人と議論していると、時々、殴ってやりたい衝動にかられることがある。いきなり殴られたら、彼…

”英文資料だけ使った研究は読めたものではない”という主張に“そんなものを主たる情報源にしない”と返答すると、ガメ・オベール氏の愛読者は”英文資料を読む気がない”と解釈するようだ……

ツイッターでko_mutsuki氏がエントリタイトルのような解釈をおこなっていた。 1つだけ、当時気になって今書いても見当違いにはならないだろうと思うことを書いておく。ガメさんは『神を信ぜず』に触れたコメントで「英語だが、読めるでしょう?」と書いてい…

日本のBC級戦犯が有罪になったのは、そういうとこだぞ

捕虜にゴボウを食べさせたことが、戦後に虐待と誤解されて戦犯として裁かれたという都市伝説がある。 その謎を以前から追っているid:Apeman氏の問題意識を下記エントリにまとめた。 戦犯ゴボウ問題という都市伝説を疑うことは、BC級戦犯裁判は本当に不当だっ…

戦犯ゴボウ問題という都市伝説を疑うことは、BC級戦犯裁判は本当に不当だったのかと懐疑する意味がある

戦犯ゴボウ問題という都市伝説がある。戦後の映画や漫画でくりかえし描かれたそれを、十年以上前からid:Apeman氏が追いかけている。 「ごぼうを捕虜に食べさせて有罪になったB級戦犯」は都市伝説? - Apeman’s diary 「ごぼう 戦犯」でググるとたくさん出て…

はてな界隈で人気があったガメ・オベール氏という人物が、何をきっかけに失墜していったかをふりかえる

そういえば珍しく巻末に参考文献を載せていない「歴史の本」があって、それでウソがばれた出来事があったね - 法華狼の日記 上記エントリで思い出したガメ・オベール氏が、id:Apeman氏に批判されるようになった経緯を歪曲しているようなので、2010年の当時に…

『映画ドラえもん のび太の月面探査記』

月面探査機の撮影した白い影の正体をめぐって、宇宙人派と否定派で争うクラス。そこで野比のび太はウサギ論をとなえ、両派から失笑される。 のび太はドラえもんに泣きつき、かつて事実と思われていた空想を現実と認識する秘密道具を出してもらう。ふたりは月…

映画『主戦場』を監督したミキ・デザキ氏が中立の立場から双方の意見を聞こうとしたのは、良くも悪くも事実なのだろう

日系米国人で上智大学の大学院生となったミキ・デザキ氏が、従軍慰安婦問題で争う複数の人物に取材。対立した意見を編集したドキュメンタリーを完成させ、話題になっている。 www.youtube.com 残念ながら観賞できる余裕がまだないが、制作中の情報を最初に知…

IWG報告書で従軍慰安婦問題を否認しようとする自民党議員の山田宏氏を見て、日韓合意の建前としての無力さを改めて痛感する

「最終的かつ不可逆的」な日韓合意において、「当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」*1と事実認定がされているのではなかったか。 《動かぬ証拠第4弾 》「性奴隷」の「証拠」は世界どこ探してもない。「IWG米国議会への最終報…

『オペレーション・クロマイト』

南進した朝鮮人民軍が半島の大半を占領した1950年、連合軍司令官として東京にいたマッカーサーは大規模な上陸作戦を計画する。 その作戦に必要な情報を収集するため、諜報部隊が朝鮮人民軍になりすまして潜入、敵将校と接触することになったが…… 朝鮮戦争で…

日本軍による性暴力被害者への支援運動について、中国に着目した『架橋するフェミニズム』のレポートが興味深い

大阪大学の牟田和恵氏が代表となった研究のまとめとして、『架橋するフェミニズム―歴史・性・暴力』という電子書籍が約1年前に無料公開された。 この公開は、公式サイトでも説明されているように、国会議員の杉田水脈氏をはじめとした不当な攻撃に対して、科…

『パシフィック・ウォー』

太平洋戦争の末期、米軍の巡洋艦インディアナポリスは極秘兵器を輸送していた。一方、日本軍の潜水艦伊58は人間魚雷回天をそなえていた。そして2隻は邂逅する…… ニコラス・ケイジが主演する、2016年の米国映画。主にTV映画系で俳優として活躍するマリオ・ヴ…

ベトナムの従軍慰安婦をもちだすことで相殺できるという日本人がいることがわからない

ベトナムが韓国へ反論したというデマがコピペbotによって話題になっていたのを見かけた。下記まとめで反論とともに紹介されている。 大拡散中デマ「ベトナムが、韓国から「最貧国」呼ばわりされて、その反論がメチャクチャ、カッコイイ」 - NAVER まとめ ベ…

原爆によって日本が降伏したことが事実でなくても、原爆が日本の敗戦を象徴する図像となっている難しさ

先日から話題になっている*1、日本が敗北して韓国が独立した表象として、原爆のキノコ雲が選ばれたことについて。 「防弾少年団」の原爆Tシャツ問題で、デザイナーが謝罪 「Mステ出演取消し、申し訳ない…反日助長の意図はない」│韓国音楽K-POP│韓国ドラマ・…

『高地戦』

朝鮮戦争末期、韓国軍と朝鮮人民軍が一進一退をくりかえす最前線。そこのワニ中隊にいるらしい内通者をさぐるため、ウンピョ中尉が派遣される。 遅れて聞こえる銃声音から「二秒」と名づけられた敵狙撃手と戦ったりしながら、ワニ中隊とウンピョ中尉は唖然と…

『BS1スペシャル』父を捜して〜日系オランダ人 終わらない戦争〜

2017年にBS1で配信され、最近に総合で再放送されたNHKのドキュメンタリー。さまざまなTVドキュメンタリーの賞を受けた。 NHKドキュメンタリー アジア太平洋戦争の前後、オランダから日本またオランダへと支配者がめまぐるしく変わったインドネシア。そこで日…

『南の島に雪が降る』

第二次世界大戦、ニューギニア島に孤立した日本軍。遠き故郷をしのぶため、芸をもつ兵士たちがつどって慰問劇団を立ちあげる…… 戦時体験にもとづく加東大介の小説を、東宝で1961年に映画化。黒澤明作品の名バイプレイヤーな原作者も本人役で出演。 東宝・新…

『シャーロット・グレイ』

対ナチス戦で消息をたった恋人ピーターを追って、シャーロットはレジスタンスとしてイギリスからフランスへ潜入した。 工作活動においては、しばしば恋愛感情を優先。しかしピーターの戦死の報や、ナチス支配を目の当たりにし、変わっていく…… オーストラリ…

『戦国自衛隊』

演習予定地に集まろうとしていた自衛隊の一部隊。異変とともに海岸の風景が一変していることに気づく。 その直後、かげろうのように戦国武将があらわれて、部隊は弓矢での攻撃を受けはじめる…… 思うところがあって2時間18分の全長版を初めて視聴した。しかし…

商業化およびTVアニメ化までされるWEB小説『二度目の人生を異世界で』の作者が、ありふれた保守的思想をたれながしていた件について

下記のTogetterで、小説自体が日中戦争での日本軍を肯定的に位置づけていると疑われていたり、中国や韓国への偏見に満ちた作者のツイートがまとめられたりしている。 TVアニメ化される『二度目の人生を異世界で』の作者がtwitterで中韓に対するヘイトスピー…

『NNNドキュメント'18』南京事件II 歴史修正を検証せよ

南京事件Ⅱ|NNNドキュメント|日本テレビ 残された兵士のインタビューや一次資料を分析、さらに再現CGで知られる事のなかった戦場の全貌に迫る。政府の公式記録は、焼却されるなどして多くが失われた。消し去られた事実の重みの検証を試みるとともに現代に…

『ブラザーフッド』

朝鮮戦争から半世紀、発掘された白骨死体の正体と思われた人物が生存していた。映画は、その人物が兄弟とともに巻きこまれた朝鮮戦争のすべてを回想していく。 貧しくも希望のあった韓国社会に、突如として朝鮮人民軍が侵攻。徴兵された弟を救うため、兄も韓…