法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

反証された争点を切断処理するのはいいが、切断したのに反証するのは不当だなどと反発されても困るよ

ツイッターの具体的な話題に対して「完全に頭が逝っちゃってる人」と評するコメントについて問われて、「ブコメがいっぱいある」と反論するfrothmouth氏 - 法華狼の日記

mag4n 一般社会で通じない暇アノンって言葉使う界隈はエコチェンかと。こんなん言葉遣いで判断可能な案件。

 上記エントリにおける「暇アノン」という言葉はsekiryo氏の引用であり、私は「呼称の是非までは問える」と位置づけて、注記で言葉の由来を説明しつつ原則としてつかわない方針を表明した。
 一方、読売記事自体には「暇アノン」という言葉はつかわれておらず、「はむらび葵」が指していると思われるツイートもエントリで引用したように実際は「暇空案件」と書いてあった。
 エントリでとりあげた範囲において、一般社会で通じない言葉を説明なくつかっていたのはsekiryo氏であり、そのsekiryo氏にはてなスターをつけたのがfrothmouth氏である。
 もちろん特定の表現をさけただけでエコーチェンバーにはまらずにすむとは思わないが、mag4n氏の論理ではsekiryo氏やfrothmouth氏こそがエコーチェンバーにはまっていると判断されそうに思える。

 上記エントリに対して、はてなブックマークid:frothmouth氏が下記のようにコメントをしていた。
[B! ネタ] ツイッターの具体的な話題に対して「完全に頭が逝っちゃってる人」と評するコメントについて問われて、「ブコメがいっぱいある」と反論するfrothmouth氏 - 法華狼の日記

frothmouth 「何の意味があるだろうか」その問いを発する前の前提の理解とか論の組み立てとか色々とおかしいと思うよ、ご家族とかにブログを見て貰って論評して貰ったら?他人の私は流石に付き合っていられないからね。

 しかし少し後にid:mag4n氏がつけた下記コメントに対して、frothmouth氏がはてなスターをつけていた。反論はしなくても、はてなブックマークの動向は気になるようだ。

mag4n 言い出した起点はどうでよく誰がどういう意図で現在用いてるか。今更この言葉矢鱈使うやつ大体思想同じだし集団見分けるのに言葉遣いは分かりやすい判断材料なだけ。方言強い界隈は思想も強い。

 さて今回のmag4n氏のコメントだが、その言葉を拒絶する人々がつかっていると指摘するエントリへの反論にはならない。私は言葉を解説したのであって使用はしていない。
 実際にはつかっていない表現をつかったかのようにid:sekiryo氏が改変したと思われる以上、今回のmag4n氏のような評価をなすりつけたかったのではないかとすら考えられる。
 それともmag4n氏は自身の論理にしたがい、sekiryo氏やfrothmouth氏こそがエコーチェンバーにはまっているというのだろうか。


 ちなみにmag4n氏が一般社会で通じる表現を心がけているかというと、かなり疑わしいところがある。
[B! 増田] 9条に関するはてサの歴史修正とご飯論法が酷すぎる

mag4n はてサは国葬の件で喪に服したい人間の横でわざわざ喚き散らす人間性とお花畑脳とすべからく情報が浅いのが合わさってツイフェミや反ワクと同じ、痛い人カテゴリーになってる。最近顔真っ赤すぎでしょw

 上記コメントにかぎっては「はてサ」ははてな匿名ダイアリーから引いた表現だろうが、他のコメントを見ていくとmag4n氏は何度となく使用している。それに「言い出した起点はどうでよく誰がどういう意図で現在用いてるか」というなら、mag4n氏も表現を引いた責任を負うべきだろう。
 さらに「すべからく」は一般的な誤用だから今回はいいとしても、「ツイフェミ」や「反ワク」といった表現もそれほど一般社会で通じる言葉とは思えない。


 そもそも「暇アノン」という言葉の使用をmag4n氏がエコーチェンバーとみなすのは、一般社会の観点からなのかが疑わしい。
 たとえばColaboに指示されて生活保護を不正受給させられたかもしれないと名乗り出た人物が、その見解を撤回することになった時、下記のようにコメントしていた。
[B! 浅野文直] 浅野文直川崎市議と組んでColaboを告発した方、浅野氏に嘘をつかれた、利用されたと怒りの告発

暇側の訴えは活動内容は争点ではなくて活動報告と会計処理だからな。生活保護ビジネスであるこの件は告発主が初めからなんか胡散臭いのでようわからん。情報を整理しないでアンフェガーはさすがに頭悪いぞ。

 現実には暇空茜こと暇な空白氏*1生活保護ビジネスと主張するnoteも書いて注目をあつめていた。
Colaboの不正受給を指摘しようと暇な空白氏が想像したシェアハウス見取り図が、推理小説に出てきそうな非現実感 - 法華狼の日記
 シェルターの間取りの推理がおかしいことに私は注目したが、もちろんColaboは生活保護の不正受給と主張する部分も反論して、名誉棄損裁判に発展している。
 まだ結果は出ていないとしても、暇な空白氏は隠し玉があると主張してnoteの撤回をせず、名誉棄損裁判にのぞんでいる以上、活動内容も争点であることは間違いない。


生活保護とタコ部屋も隠し玉はあります、なかったら俺のこと笑えよ。だすっていってんだから待てよ

 mag4n氏だけではない。暇な空白氏への批判に反発する人々が実際の暇な空白氏の言動を認識できていない場面は何度もあった。
五ノ井里奈氏のセクハラ被害を元自衛官という高橋秀武氏が矮小化した問題は、暇な空白氏にも多少の責任があるのではないだろうか - 法華狼の日記

 興味深いのは、関連性を少しわかりにくくするだけで、暇な空白氏に同調する意見でも批判できること。しかしなぜか暇な空白氏の問題として認識することができない。

 これは暇な空白氏の信奉者ではない証明というよりも、暇な空白氏に都合よく同調するために不都合な情報が認識できなくなる問題に見える。
 たとえば典型的な陰謀論でしかない「ナニカグループ」の存在を暇な空白氏が主張するnoteに対して、はてなブックマークのmag4n氏は一般社会に通じる言葉なのかを気にしていなかった。
[B! Colabo] 公文書開示に反対するナニカグループ:共産党と強いつながりがあるColabo代表仁藤夢乃さん|暇な空白|note

mag4n 左界隈が呼びもしないのに次々いぶり出てきて左側の業界構造が垣間見えて面白いことになってる。

*1:はてなアカウントはid:kuuhaku2

「ゲッター線の違いでスタッフが離脱した……ってこと?」

 下記ツイートで『ゲッターロボ』の実写映画化が進んでいたこと自体を初めて知った。 


【 映画【ゲッターロボ】脚本体制の変更について】
この度、実写版『ゲッターロボ』の脚本開発におきまして、
新たなゲッターワールドの創作を望まれる
太田垣康男 先生に対し、監督である私 が望む
原作漫画【 石川賢 】版に準拠した方向性の違いから、
今後の脚本作業は岡部淳也 がメインとなり、
脚本協力として 田畑由秋 先生の2名体制で行います。
また年内には、新たなる脚本家の参加を予定しております。

卓越したストーリーテラーである 太田垣康男 先生の離脱は、
皆様のご期待を損ねるニュースだと理解しております。
しかし、原作漫画【 石川賢 】版に準拠した脚本の実現。
石川賢 魂を如何に実写化することが私の理想です。

実写版『ゲッターロボ』を傑作として成立出来るよう、
より一層尽力致します。何卒宜しくお願い申し上げます。

 そしてツイートを見て反射的に思った感想が「ゲッター線の違い」である。その意味は自分でもよくわからないが。
getterrobo.jp

ツイッターの具体的な話題に対して「完全に頭が逝っちゃってる人」と評するコメントについて問われて、「ブコメがいっぱいある」と反論するfrothmouth氏

エコーチェンバーの危険性をつたえる読売新聞の記事で、一事例としてとりあげられた陰謀論者の弁 - 法華狼の日記

下記コメントにfrothmouth氏がはてなスターをつけていることから、自分自身は「様々な分野」に注意できていないことがうかがえる。

sekiryo これXで流れてきた見たら暇空「公明党!」はむらび葵「暇アノン!」とか言ってて、万人の心理(真理)を説くと自分は除外して敵の事だと攻撃始めるようになったらもう完全に頭が逝っちゃってる人なんだけどね。

記事内容に注目しただけの発言が「完全に頭が逝っちゃってる人」と罵倒する根拠になるとは思えない。

[B! 読売新聞] エコーチェンバーの危険性をつたえる読売新聞の記事で、一事例としてとりあげられた陰謀論者の弁 - 法華狼の日記

frothmouth “スターをつけていることから自分自身は「様々な分野」に注意できていないことがうかがえる”いやそうはならないよ、「自分は除外して敵の事だと攻撃始める」ブコメがいっぱいあるでしょ。何でそんなにバカなの君は

 特定のツイートを話題にすることの妥当性を問われて、はてなブックマークコメントがいっぱいあると漠然と主張することに、何の意味があるだろうか。


 エントリへのはてなブックマークでは、id:mag4n氏が下記のようにコメントしていることも興味深い。id:frothmouth氏も「一般社会で通じない」を引用するかたちではてなスターをつけている。

mag4n 一般社会で通じない暇アノンって言葉使う界隈はエコチェンかと。こんなん言葉遣いで判断可能な案件。

 上記エントリにおける「暇アノン」という言葉はsekiryo氏の引用であり、私は「呼称の是非までは問える」と位置づけて、注記で言葉の由来を説明しつつ原則としてつかわない方針を表明した。
 一方、読売記事自体には「暇アノン」という言葉はつかわれておらず、「はむらび葵」が指していると思われるツイートもエントリで引用したように実際は「暇空案件」と書いてあった。
 エントリでとりあげた範囲において、一般社会で通じない言葉を説明なくつかっていたのはsekiryo氏であり、そのsekiryo氏にはてなスターをつけたのがfrothmouth氏である。
 もちろん特定の表現をさけただけでエコーチェンバーにはまらずにすむとは思わないが、mag4n氏の論理ではsekiryo氏やfrothmouth氏こそがエコーチェンバーにはまっていると判断されそうに思える。


 ちなみに、はてなブックマークで「自分は除外して敵の事だと攻撃始める」という具体例に心当たりはある。そのひとつが下記エントリで引用したfrothmouth氏のコメントだ。
デモで服装を制限するような権限は警察にないのに指示にしたがうことと、「事件を起こさない」ことは異なる - 法華狼の日記

frothmouth 藁人形叩き/パレード側が原理原則論者だったら指摘も妥当だったかもしれないけどね/「真の表現の自由戦士であるなら、あらゆる規制に反対し、警察への届け出などせずに水着でデモを行うべきだ」みたいな感じかな?

 frothmouth氏の悪癖だが、自分が拒否したい意見には無根拠に根拠薄弱と評することが多く、それが結果的に妥当な評価に見えることもあるが、同時に自分自身は根拠薄弱な見解を安易に憶測したり無批判に引いたりする。それをつい同じブコメでやると、このように自己矛盾をきたしてしまう。
 実際の堀氏はTogetterに収録されたツイートよりも前に、「水着は警察からNGが出ましてな」とだけツイートした荻野稔氏に対して、妥協もふくめた提案をおこなっていた。表現の自由を原理原則的に主張していないことはfrothmouth氏と同じだ。

 はてなブックマークを確認すると、実際は妥協の提案をしているという指摘に対して、提案すること自体を否定する方向へ主張を変えていた。
[B! oooooo] デモで服装を制限するような権限は警察にないのに指示にしたがうことと、「事件を起こさない」ことは異なる - 法華狼の日記

frothmouth 🤔? 「提案」や「域に達していない」みたいな評価を、あなたたち程度の人が行わなくてもいいんですよ、自分たちが余計なアドバイスをするゴキエナだと認識しましょうね(あんまこういう例えも良くないけど)

 しかし「あなたたち程度の人が行わなくてもいい」「自分たちが余計なアドバイスをするゴキエナだと認識しましょうね」と提案を拒絶していたことは、読売記事の指摘するエコーチェンバーに通じるものがある。もちろん提案を拒絶すること自体は第三者であっても自由ではあるが。

エコーチェンバーの危険性をつたえる読売新聞の記事で、一事例としてとりあげられた陰謀論者の弁

「情報偏食」という連載の一環として、インターネットにおけるエコーチェンバーがとりあげられ、注目をあつめている。
「エコーチェンバー」極端思考が仲間内で加速…抜け出した男性「集団はカルト宗教のよう」 : 読売新聞

元々、その団体の代表が自分の好きなキャラクターを批判したことに不満を抱いていた。気分が高揚した。

 疑惑を指摘したのは、20万人のフォロワーを持つインフルエンサー。ユーチューブで、小気味よく問題点を列挙していく投稿動画にのめり込んでいった。

 具体名は出ていないが、このインフルエンサーは暇空茜こと暇な空白氏*1と思われる。暇な空白氏のツイートを見ると、ほぼ名指しされた記事が書かれた理由として公明党の陰謀を見いだしていた*2

 相手も黙っていたわけではない。「こちらがコメントすると、10倍になって返ってくることもあった」。画面の向こうの相手に怒りが募り、反論してくるコメントには低評価を連発した。
 目が覚めたのは2か月後だ。かつて働いていた職業を巡る話題で、インフルエンサーが的外れな批判をしていると感じ、信用できなくなった。自分も真偽不明の情報をもとに、批判していたのではないか――。そう考え直した。

 時期から考ると、東野篤子氏を非難して軍事関係の研究者や趣味者との対立が生まれた時に「目が覚めた」のだろう。この対立は現在までつづき、女性支援団体をめぐる訴訟につかうためのカンパを流用するにいたっている*3
 読売記事で注意喚起されているのは、集団内部で増幅する問題だけでなく、対立集団との応報で増幅する問題でもある。次に紹介された事例も、外国人排斥へ反論するなかで主張が過激化したというものであり、これは陰謀論とは関係ない。

ネット上では在日外国人へのヘイトスピーチを巡る問題が盛んに議論されていた。排斥運動に反対だった男性は、自分と似た考えを持つ人ばかりをフォロー。当初は、対立する相手からの批判には穏やかに返信していた。

何を言っても議論は平行線のまま。「サヨク」「売国奴」と罵倒され、ストレスに酒の力も加わり、頭に血が上った。次第に相手の人格を否定する投稿を繰り返すようになった。その投稿が会社に知られ、男性は退職に追い込まれた。

 最後の事例は、具体的な内容ははっきりしないが、おそらく「Jアノン」*4的な陰謀論にはまったものと思われる。記事タイトルにある「カルト宗教のよう」という表現は、この人物による自戒的な感想だ。

 男性は2020年11月、米大統領選を巡るXなどの投稿を見るうちに陰謀論にはまり、中でも10万人のフォロワーを持つインフルエンサーに傾倒した。

 過激な発信で同調したり、批判する相手に謝罪を要求したりするたび、インフルエンサーは「いいね」を付け、自分の主張を拡散してくれた。「認めてもらえてうれしかったし、仲間に対し優越感を得られた」


 はてなブックマークを見ると、はてなスターをあつめて現時点の注目コメントで最上位になっているのは、相対化をねらったようなid:himakao氏による発言だ。
[B! SNS] 「エコーチェンバー」極端思考が仲間内で加速…抜け出した男性「集団はカルト宗教のよう」

himakao ちゃんと左右陰謀論に触れてバランスよい記事なのに一つの例にだけ注目しちゃう人、同じ穴の狢である自覚が全く無いようで非常に残念な人としか言いようがないね。

 しかしid:yabusaki氏が指摘しているように、読売記事で例示されているのは陰謀論と暴力的発言であって、左右それぞれの陰謀論ではない*5。外国人排斥への反対は、内容そのものは否定されていない。

yabusaki Colabo叩きとアンチ外国人差別とQAnonで「左右」の「陰謀論」にバランスよく触れていると言えるだろうか。「陰謀論」という観点ではむしろ一方的とすら言えると思うけど


 しかも今回のhimakao氏は暇な空白氏の主張を陰謀論と評しているようだが、はてなブックマークを確認していくと、他人事のように語れる問題ではなさそうに見える。
[B! Colabo] 東京都の不正をColaboが疎明したかもしれない件|red

himakao 立憲民主党共産党が強く擁護して回る話になってしまったので、少額の返金だろうと、税金問題に党派性でダンマリする自民レベルの最悪政党になるので非常に重要な話なんだよね。

[B! note] 住民訴訟(R3Colabo)③Colabo立証書面|暇な空白

himakao 実際が本当に実際だとしても、東京都の監査の住民訴訟なのに監査の内容通りじゃない費用の一覧を提出してくるのメチャクチャじゃない?

[B! Colabo] Colabo、川崎市議を提訴 「虚偽の動画で名誉を傷つけられた」 | 毎日新聞

himakao 市議に刑事告訴されてることには絶対触れない模様。活動家しぐさ。

 このように、読売記事で登場した人物が「目が覚めた」以降のコメントだけで、暇な空白氏の陰謀論を発端とする攻撃に同調するものが複数ある。
 こうなると読売記事へのコメントも、ひとつの例に注目させたくないために相対化しようとして、注目している人を「非常に残念な人としか言いようがない」と罵倒したのだと思えてくる。


 意図はともかくとして問題を相対化するようなコメントは、他にもid:frothmouth氏やid:sekiryo氏のものなどがある。

frothmouth 「ボーイズクラブのエコーチャンバー」で人口に膾炙されることとなったので、「当然ガールズクラブのエコーチャンバーもあるだろう、様々な分野でエコーチャンバーはある」とは何度も言っていきたい

 上記コメントは単独ならば一般論としては正しいが、下記コメントにfrothmouth氏がはてなスターをつけていることから、自分自身は「様々な分野」に注意できていないことがうかがえる。

sekiryo これXで流れてきた見たら暇空「公明党!」はむらび葵「暇アノン!」とか言ってて、万人の心理(真理)を説くと自分は除外して敵の事だと攻撃始めるようになったらもう完全に頭が逝っちゃってる人なんだけどね。

 暇な空白氏の公明党という主張はツイートを見れば明らかに陰謀論だ。一方「暇アノン!」*6というコメントは、呼称の是非までは問えるとしても、読売記事でとりあげられた事例であることはたしかだ。記事内容に注目しただけの発言が「完全に頭が逝っちゃってる人」と罵倒する根拠になるとは思えない。
 さらに、「はむらび葵」という人物は検索しても見つからない。おそらく「はなびら葵@hollyhockpetal」氏*7のことだと思うが*8、そうだとすると他人のハンドルネームを改変すること自体が良くはないし、批判対象に理由もなく「ハムラビ」の語をあてているならばイスラモフォビアも疑われる。違うというなら説明が足りない。

*1:はてなアカウントはid:kuuhaku2

*2:

*3:hokke-ookami.hatenablog.com

*4:hokke-ookami.hatenablog.com

*5:念のため、左翼が特有の陰謀論にはまること自体はある。

*6:もともと米国の匿名掲示板において「Q」と自称する人物を信奉する匿名集団が、「Qアノン」を自称していた。そこから「Qアノン」に近しい思想の日本の集団に対して「Jアノン」という呼称が生まれた。そこからさらに匿名集団としての類似性などから、暇な空白氏の信奉者に対して「暇アノン」という呼称が一部でつかわれている。私自身は自称に近い表現として「Jアノン」まではカギカッコつきでつかっているが、原則として「暇アノン」はつかわない。 hokke-ookami.hatenablog.com

*7:はてなアカウントはid:dentpeta

*8:

『劇場版 エリア88』

 若手パイロット風間真は、航空会社の令嬢とのつきあいも順調で、順風満帆で帰国しようとしていた。しかし親しいパイロットの神崎悟と酒を飲みにいった時、眠りこんでしまい連行されてしまう。それは親友と思っていた神崎の策略であり、風間は中東の王国の傭兵部隊で強制的に働かされることになった……


 スタジオぴえろで活躍していた鳥海永行監督による長編アニメ。新谷かおるの空軍外人部隊漫画の序盤を、さまざまなアレンジをほどこして1985年にアニメ化して劇場公開した。

 もとは全3巻で販売されたOVAの1巻と2巻で、それを劇場上映のため再編集。DVDはこの劇場版と第3巻というふたつのパッケージに分割されて販売されている。


 OVAそのままのスタンダードサイズで作画スタイルも古いが、空中戦描写は充実。長回しの背景動画や大判の背景美術で空間を広く切りとって、アナログ技術では手間がかかるレイヤーごとの拡大縮小比率を変える手法もつかい、空間の奥行き表現をがんばっている。
 他にも各国から集めた個性的な戦闘機のメカデザインをきちんと起こしたり、機銃掃射で多数の薬莢が排出される描写は押井守と共同で監督した『ダロス』を思わせたりと*1、長編アニメとしての見ごたえはあった。


 もとのOVAが各巻50分ほどあるので、映画らしい厚みある時間経過も感じられた。どこで分割されているか見当はつくが、おそらく第1巻の結末の決意からそのまま第2巻が導入されているので違和感がない。
 ただし、主人公を外人部隊へ送りこむ陰謀をおこなったライバルと主人公をさがすヒロインのドラマが第2巻の前半部分で終わって、敵外人部隊との激闘で第2巻後半をもりあげてから主人公の未来が閉ざされて映画が終わるのは、あまり美しい構成とは思えない。おそらくOVAで意図した構成なら、第1巻と第2巻で主人公の悲劇がリフレインして、最終第3巻につづくかたちだったのだろう。
 しかし第1巻と第2巻をあわせて物語を完結させるなら、たとえば第2巻の前半と後半を入れかえるように編集しても良かったのではないだろうか。主人公を追いやった男と主人公が失った女という物語の導入に決着をつけるラストになるし、人を殺したくないと願いつづけた主人公が苦味を感じながらも人命を救って終わることでテーマにも一応の答えが出せる気がする。