呪われた配信映像の事件から生きのびた女性教師だが、出産後に亡くなってしまう。そして産まれた少女の育児は女性教師の夫の妹が助けていた。
やがて呪われた配信映像の事件がふたたび起こるようになり、その近くに女性教師が産んだ娘がいることに父親が気づく……
鈴木光司の小説をアレンジした2013年の日本映画。英勉監督は続投しているが、あらすじで書いた主役の交代にともなって主演は変更された。
3Dを売りにしている映画の2作目であり、今回は鑑賞時にスマートフォンのアプリと連動する企画も追加された。
今作は『リング』シリーズで『シャイニング』をやってみたかったのかな、という感じがある。しかし和製モンスターホラーとして後半は楽しかった前作*1と違って、幻覚のような恐怖がおそってきては目覚めて中断することがくりかえされるため、映画のテンションが寸断されてしまっている。
ストーリーにしても、あのキャラクターが実は生きていた、を延々とくりかえす展開におどろきあきれる。このシリーズにもう上等なドラマは期待していないが、いくらなんでも安易すぎるだろう。それでいて感動的な家族愛描写にしようとして、ホラーもサスペンスも寸断されて密度がうすい。
怪しい子供が呪いの動画を蔓延させた犯人ではないと語られるが、それでは真犯人は誰かというとまともに説明されない。なぜ他に貞子の子供が多数いるのか、その経緯はどのようなものか、ホラーなりに納得できる説明描写はほしい。真相を暗示する結末の分割映像も完全にギャグだ。