法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

批判的な言及で暇な空白氏から名誉棄損裁判をしかけられていた弁護士の伊藤和子氏が、勝訴確定との報告

 地裁につづいて高裁でも勝訴した報告は相手方の都知事選出馬にかきけされた感があったが、都知事選終了後に伊藤氏の勝訴が確定することとなった。


暇空茜氏から提起された訴訟。高裁でも勝訴出来ました。
noteに判決を公開しました。
伊藤和子(弁護士)KazukoIto 東京・神楽坂 #note
note.com


本日確認したところ、暇空茜氏は、上告をしなかったようです。
私の勝訴判決は確定しました。
多くの方々に支えられ、心より感謝申し上げます。
まだ私が暇空茜氏を訴えた裁判が係属中ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

 もちろん批判だけでなく裁判もそれ自体は権利のひとつではある。一般論として、よほど無理筋でなければ司法の判断を問わざるをえないこともあるだろう。
 しかし批判に対して反論という言論の応酬ではなく、裁判というかたちで批判という表現を抑圧しようとしたことは、下記はてなブックマークの人気コメントで暇な空白氏を擁護しているつもりらしき論者には不都合な事実ではないだろうか*1
[B! 表現の自由] 作品が批判されて委縮することを拒否したくて都知事候補「ひまそらあかね」を支持した表現者は、とりあえず世にだした作品が批評されるのに耐えられないのはナイーブ過ぎると認めるべきだと思うよ - 法華狼の日記

id:sangping 個人的な考えだが、作品を「くだらない」「不道徳」「有害」「低品質」などと主張するのはどこまでも正当な批評だが、「~だから取り下げろ」「〜だから排除しろ」という主張は表現の自由への逆行で不見識だと思う。
id:homarara エスパー魔美の批評家は、パパの作品を『駄作だ』と批判したのであって、取り下げや規制を求めたわけじゃないぞ。駄作だという批判なら幾らでもすりゃ良い。オタク同士でも普通にやってる。だが規制は違う。
id:Capricornus 批判・批評とか言うレベルではなく求められていたのは排斥であって、正に表現の自由の話だった事くらい大勢の人は覚えてるんだけど、どうしたら仮にも漫画オタクを自称しながらこんなにも認知が歪むんだろうな。
id:manateen 単なる批評だけなんだっけ?電話されたり不買されたりしてるイメージなんだが。あの生姜屋さんがされたみたいに
id:the_sun_also_rises 批判は表現の自由で守られるべき。だがゾーニングを含め表現の自由の制約導入は慎重にあるべきで立法が必要。さらに電凸は言語道断。そういう活動を十把一絡げにするのは不誠実で乱暴な理屈だ。読む価値なし。
id:hunglysheep1 フェミニストは「見たくない表現に触れない権利」を欲しがってるから問題になるんだと思うよ https://togetter.com/li/1870892 他人の権利を凄くカジュアルに制限したがるのがな…

*1:擁護していないコメントはのぞいた。また、id:kanpokanpokanpokanpo氏の「戸定梨香の件は全国フェミニスト議員連盟が動画の削除を求める公開質問状を出し実際に削除された」については、そもそも行政の広報に対して意見をすることは政治家の仕事の範疇であり、後に民間アカウントで公開された同じ映像への抗議はおこなわれていない。たとえば自民党山田太郎氏も啓発ポスターへの介入をおこなっているように、表現の自由への攻撃になりうるとしても一般的な規制とは次元が異なる。こちらのエントリの末尾を参照。自民党の山田太郎氏がインボイス反対や啓発ポスターに冷淡だったことを思い出している - 法華狼の日記