法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『わんだふるぷりきゅあ!』第23話 願い事はワォ〜〜〜〜〜ン

 こむぎといろは、まゆとユキ、さらに悟と大福も祭りに出かける。まゆはこっそりユキのために浴衣を用意していて、こむぎは洋風の浴衣を着てはしゃぐ。そしてライトアップされた鏡石に対して、短冊に願いを書いていくが……


 成田良美脚本、野呂彩芳演出。謎めいたアバンタイトルの夢にはじまり、祭りでの悟の立ち位置や願いをめぐる個々人の想い、遠吠神社のニホンオオカミの逸話など、今作では珍しいシットリした場面が多い。
 番組開始当初に懸念した動物飼育の問題には現在まで言及すらほとんどないので、そこはもう期待すべきではないと理解してきたが、かわりに今回ニホンオオカミが絶滅した歴史が言及された。ガルガルも絶滅危惧種にふくまれるハクチョウだ。
 ただしハクチョウ自体に絶滅の危惧があることは言及されず、あくまで湖の立体的な空間をいっぱいにつかったアクションで楽しませ、最後のキラリンアニマルのスワンがバレエダンサーのように可憐という論評で終わる。
 しかしそれで終わりではなく、冒頭を受けるように悲しげな遠吠えをひびかせ、遠吠神社のヤシロのなかで怪しげなガルガルの姿を見せて次回へ引く。どうやら絶滅動物をめぐる連続ストーリーを展開するようだ。今作の敵に組織的な背景は不要ではないかと思っていたが、同じ復讐という動機のために協力や扇動をする展開なら世界観になじむだろう。