id:imaki氏の下記ツイートを発端に、夏場薫氏やるりあ046氏がさまざまな事例をあげていた。
『トップをねらえ！』はいくら面白くても、乳ゆらしとか謎ブルマ？ とか女体への執着がノイズになって楽しめないところはありますね
— 白潟（入渠中） (@_imaki) 2024年2月13日
『トップをねらえ！』はいくら面白くても、乳ゆらしとか謎ブルマ？ とか女体への執着がノイズになって楽しめないところはありますね
私個人の印象では、わかりやすくギャグが多い導入の『トップをねらえ！』は、そのバカバカしさに慣れながらシリアスへの移行についていくことはできた。第2話ですぐシリアスな悲劇が描かれたが、その場面においてはエロティックなコスチュームを着ていなかった。
どちらかといえば15年後の続編『トップをねらえ２！』が、全編をとおして男女ほぼ共通のポップなコスチュームを着せていたのに*1、最後の最後で『トップをねらえ！』のコスチュームを登場させたことに違和感をおぼえた記憶がある。
>RT
— るりあ046 (@rulia046) 2024年2月13日
「プルつく女体がノイズ」的アレだと、
我ながらどうかと思うんだけど『ゴーダンナー』が割とノイズというかもちょっと女体圧下げてくれ感あって、や、客観的には難癖の部類かと思うし、おれに合わせるべきとも思わないが、みたいな。
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「プルつく女体がノイズ」的アレだと、
我ながらどうかと思うんだけど『ゴーダンナー』が割とノイズというかもちょっと女体圧下げてくれ感あって、や、客観的には難癖の部類かと思うし、おれに合わせるべきとも思わないが、みたいな。
『ゴーダンナー』はキムタカ絵で揺れないなら価値がない商材なんでしょと流せたけど『魔弾の王と戦姫』はバカみてえな格好で真面目くさった話をしていて見てて気が狂いそう、と思いました。<RT
— ますたあ陽太郎4s (@kaolu4s) 2024年2月13日
『ゴーダンナー』はキムタカ絵で揺れないなら価値がない商材なんでしょと流せたけど『魔弾の王と戦姫』はバカみてえな格好で真面目くさった話をしていて見てて気が狂いそう、と思いました。
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— るりあ046 (@rulia046) 2024年2月13日
『魔弾の王と戦姫』は観てないんでアレなんですが、
これはおそらく「原作準拠」問題と絡んでて、
原作、ラノベパッケージではキャッチーなコスチュームデザインにする商業的都合で「バカみてえ」になってもそもイラスト枚数すくないし雰囲気で誤魔化しもきくけど、アニメになるとしんどい、って側面があるんじゃないかなあ。
— るりあ046 (@rulia046) 2024年2月13日一時期のラノベ原作アニメで、ヒロイン用の（カバーイラストで映える）エロ制服デザインを当然魔法学園的なのもののモブ女子生徒全員着てるのがすごいどうかしてる絵面になってて、これどうにかしたほうが良かったんじゃないの？ って思ったの思い出す。
— るりあ046 (@rulia046) 2024年2月13日
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『魔弾の王と戦姫』は観てないんでアレなんですが、
これはおそらく「原作準拠」問題と絡んでて、
原作、ラノベパッケージではキャッチーなコスチュームデザインにする商業的都合で「バカみてえ」になってもそもイラスト枚数すくないし雰囲気で誤魔化しもきくけど、アニメになるとしんどい、って
側面があるんじゃないかなあ。
一時期のラノベ原作アニメで、ヒロイン用の（カバーイラストで映える）エロ制服デザインを当然魔法学園的なのもののモブ女子生徒全員着てるのがすごいどうかしてる絵面になってて、これどうにかしたほうが良かったんじゃないの？ って思ったの思い出す。
男女の操縦するロボットが合体する、タイトルからして「新婚」と「GO旦那」な下ネタ企画の『神魂合体ゴーダンナー！！』のエロスがノイズになるのはよくわからない。
しかし『魔弾の王と戦姫』などは下記エントリで例示したことがあり、感覚的に同意できる。
いくつかの画像を見れば、やはりファンタジー作品における性的描写の男女差は残っているのでは？ - 法華狼の日記
たとえば2014年にTVアニメ化された『魔弾の王と戦姫』はファンタジー世界の軍記物だが、前線に露出度の高い女性を出すような世界観だった。
2017年にTVアニメ化された『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』も、服飾文化設定に疑問をもたせるレベルの制服デザインで、リアルタイムで疑問視されていた記憶がある。
『魔弾の王と戦姫』は前線に出る女性が特殊な能力と立場なので服飾も特別なものと解釈することはできるが、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』はあらためて見ても厳しいものがある。
また、ライトノベルにかぎらないが、媒体によってビジュアルの「圧」と呼べるものの強弱が変わることも重要だろう。
文字や挿絵で必要な時だけ想像させる小説と、モノクロで描かれることが多い漫画と、カラーが基本のアニメとで、同じような印象をつくるには逆に適切な改変が必要になることがある。
『僕のヒーローアカデミア』の峰田の性加害キャラクターって、そもそも機能していないことない？ - 法華狼の日記
女性教師のひとりミッドナイトはボンデージ風のコスチュームをしている。なおかつ肌から催眠香を出す能力があるのに、通常は露出している部分をタイツ*10で隠して、必要に応じてタイツ部分を破る。シリアスなドラマに読者が集中できるよう、性的描写が目を引きすぎないよう制御しているのだろうか。
*10:原作漫画では皮膚の色にあわせているが、TVアニメでは白色。モノクロの漫画からカラーのアニメへ、媒体によって原則が異なることにあわせたアレンジだろう。
こうした話題からは、WEB連載からTVアニメ化を果たした『姫様“拷問”の時間です』や『ダンダダン』が序盤の客引きにエロティックな描写を採用したことも思い出す。
shonenjumpplus.com
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どちらもエロティックさは特に評価されることもなく、すぐに後退していきながら別要素によって高い人気を維持している。
今の時代は作品が多様化して鑑賞のハードルもさがったことで、多くの娯楽要素をノイズになりかねない状態まで一作品に集約する必要はなくなったのかもしれない。
