法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『わんだふるぷりきゅあ!』第7話 ふたりのフレンドリベラーレ!

 いろはが朝になって起きると、こむぎがいなかった。こっそり家出をしたこむぎは自分だけで何でもできると考えていたが、公園にあつまるペットと主人の光景を見て、さらに悟と出会ったことで泣き出してしまう……


 成田良美シリーズ構成の脚本に、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』でシリーズディレクターだった土田豊の演出。作画監督は沼田広と稲上晃の共同で、やや修正は甘いが作画はかわいらしい。
 こむぎがどのように姿を消したか気づいたいろはや、いろはが想像したこむぎの能天気な姿など、やたら変顔が多くて楽しい。シリアスな状況でただギャグを入れるだけなら違和感があるが、いったん無事な姿を先に視聴者へ見せているので安心して笑える。
 物語としては、前々回*1に登場した新アイテムをつかった新技が完成するまでの販促エピソードにとどまる。主人とペットをつなぐリードが失われたことがこむぎの家出につながる構図はあるが、基本的に問題の解消は言葉をつかったコミュニケーションによっておこなわれ、人間と動物のドラマではありえない。あくまで幼い視聴者に向けた教訓だ。悟という潤滑油を用意して販促ノルマを無駄な引っかかりなく消化した良さはあったし、まゆの短い出番も必要最小限で印象づけられたが、それ以上のものはなかった。
 また、ガルガルが暴れる方向性を指示するようなキャラクターも登場したが、動物が擬人化したような姿なので過去シリーズとの差別化はできている。一応、今後に期待したい。