法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『わんだふるぷりきゅあ!』第4話 猫屋敷の猫とまゆ

 ガルガル化からもどったウサギのニコアニマルは、額に宝石のようなものがあるキラリンアニマルという存在だった。しかしメエメエによる説明を犬飼いろはは聞き流し、アニマルタウンへ帰っていった。本日に開店するショップへ一番乗りしたいのだという……


 成田良美シリーズ構成の脚本に、今千秋コンテ、松浦仁美作画監督と、メインスタッフは全員女性。
 今回の動物要素は、化粧品のにおいや飲みこみかねない雑貨がある店にペットを入れるのは危ないという注意と、怪物化したニコアニマルの行動からタヌキと推測して猫屋敷のキャラクターにかさねあわせるドラマ。現代の作品としてペットをあつかう難しさに向きあった作品とはいえないが、子供向けアニメとしての最低限の注意と動物雑学をアクションとドラマにからめるフォーマットは完成されている。このまま敵組織など出さず、同じフォーマットで一話完結ストーリーを一年間つづけても悪くないと思えるくらいだった。
 前回*1につづいてメエメエの説明を犬飼がまったく聞かず、兎山が代理で聞いてあげるところもいい。上から目線で説明する大人キャラクターに嫌悪感をもたせないには、下手に有能に設定して子供キャラクターの出番を圧迫してしまうより、不憫な位置づけにしたほうがうまくいきやすい。その相手をしてあげる少年のやさしさも魅力的になる。たとえば『ドラえもん』でも、弱者なのび太がいじめられる描写は笑えないが、強者なドラえもんがひどい目にあう描写は笑えるものだ*2