法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『わんだふるぷりきゅあ!』第9話 こむぎ、中学生だワン!

 ニコガーデンの特殊な力で、こむぎも犬飼いろはと同じ中学校に通うことに。さっそく人間の姿になって元気いっぱいに登校したこむぎは、サッカー部の練習にわりこんでしまう。その後もこむぎは好き放題していろはと悟にフォローされつづけるが、サッカー部員の猪狩勝だけはライバル心を燃やして……


リコリス・リコイル』や『 勇気爆発バーンブレイバーン』の神林裕介が脚本として初参加。深夜アニメばかり参加しているのかと思いきや、成田良美シリーズ構成のEテレのミニアニメ『のりものまん モービルランドのカークン』が初アニメ脚本らしい。
 上田由希子と赤田信人の共同作画監督なので絵は安定して良いが、印象に残ったのは原画の「犬。」。ツイッターであつめられたような珍名ペンネームのアニメーターは子供向けアニメでも珍しくなくなったが、さすがに作品テーマとの関係で印象には残った。


 物語は犬が変身した少女という設定で、精神年齢の幼い立場の初登校を描く。終盤にいろはがこむぎに学校は楽しいだけではない学びの場だと注意した描写からも、小学一年生くらいの位置づけとわかる。つまり、こむぎは犬の擬人化というより、作品の対象年齢にあわせた視点人物と考えるべきなのだろう。本筋とは関係ないが、犬が変身したこむぎはもちろん、いろはより体力のない兎山悟が良い。
 今回はアヒルのガルガルが登場するが、特に現実の生態を反映しているわけではないようで、検索しても水を吐いて餌をとらえたりはしないらしい。ただ以前のペンギン*1と同じく、鳥でも空を飛べない種類のガルガルということは、いずれ新プリキュアか強化変身において飛行の必要性がある敵を出すための準備として意味がありそうだとは思った。