今回は時系列をいれかえて、サブタイトル通りに大総統の家族を中心としたエピソードだけで話をまとめるべきだったんじゃないかな。しょうもない冒頭のギャグや*1、Cパートで主人公を登場させても、スカーをめぐる追跡劇で物語の印象が分断されてしまう。
起承転結がはっきりせず、かといって群像劇としても中途半端な展開に、原作未読者の感想を聞いてみたいところ。このころ確か連載時も不評の声が多かったと思う。個人的には、まとめて単行本で読んだこともあって、良くも悪くも途中経過としてしか印象に残っていない。
ただ、アニメで改めて見ると、鉄道という場を中心にして様々な勢力が離合集散する、けっこう明確な作りの話だとも感じた。これなら逆に、大総統の家族がらみの描写は別の回にいれかえて、鉄道を舞台としたグランドホテル形式で見せても、物語に筋が一本通ったかも。
