法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』第39話 白昼の夢

まま原作通り。しかし単純にアニメへ描写を置き換えただけで、あまり描写の深みを感じられなかったな。物語の構成要素自体は原作から変わっていないから、おそらく問題は演出。
たとえば、敵のキメラが主人公達から真実を告げられる場面など、即座に相手の発言を信じて反応していて不自然だ。相手の発言を聞いて理解し受けいれるまでの間を、もっと入れないと。


今回からOPEDが新規へ。
OPを歌うのはケミストリー。コンテは大橋誉志光で、演出は池畠博史作画監督はキャラクターデザインの菅野宏紀で、原画には寺岡巌や西田亜沙子ら。池畠博史演出らしく、かなり多様な絵柄を用いて、よく動く*1。個人的には、中盤で主人公兄弟の周囲に人々が現われるカットが印象に残った。
EDを歌うのははSCANDAL。悪くはないが、激しく高揚する歌であるためか、入江泰浩監督コンテがOPのようだ。長い背景動画で始まり、途中で複数のキャラクターが敵に立ち向かうカットも入る。悪くはないのだが、もっとデザイン的でポップな演出をすればEDらしくなったのではないかと思う。
あと、OPEDともに、主人公兄弟より父親が主人公っぽく見えるカット構成なのはどうかと思った。物語進行が原作通りなら、しばらく父親を掘り下げる話が入る予定ではあるが。

*1:しかし作画アニメほどにはライトオタクの許容範囲を超えない。キャラクターはそれなりに整え、アクションシーンで荒々しい絵を配置するという基本に従っているからかな。