法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『わんだふるぷりきゅあ!』第13話 キュアニャミーを探せ!

 キュアニャミーについて知りたいと思った犬飼いろはとこむぎは、悟とともに正体と思われる人物をさがしてまわる。一方、キュアニャミーに助けられた猫屋敷まゆも、また会いたいと思って山にはいり、ガルガルに遭遇する……


 神林裕介の2度目の脚本に、野呂彩芳の演出。今回はデフォルメ作画やイメージ背景、同ポジの天丼ギャグが多めで、映像の遊びが充実している。特に、こむぎが思いつきの言動をしてはいちいち座りなおすように、切れ味するどいツッコミとは逆に間を重視したツッコミ待ちが独特だ。シュールな笑いを楽しめて、これはこれで良かった。
 しかし物語は明確な手がかりもなくゲストキャラクターをたずねてまわるだけで、構成は単調。こむぎが人間に変身するように幼女も成長してキュアニャミーに変身する可能性を検討したり、そこで多様な年齢の女性キャラクターが印象深く描写されたり、本筋と直接の関係がないまゆのドラマもキュアニャミー探しというテーマにそっている良さはあったが……
 4人のプリキュアが登場することがOPなどで初回から明確化されているのに、1クールかけて3人目のプリキュアが第三勢力として戦闘にかかわるだけというところが、展開の遅さを感じさせてしまう。プリキュアふたりしか登場させていないEDのように、OPも1クールはふたりしかプリキュアとして描写しなかったほうが、視聴者に待たせている気持ちをいだかせずにすんだのではないだろうか。