法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『わんだふるぷりきゅあ!』第14話 まゆ、はじめてのお泊り

 ユキの様子がおかしい。犬飼陽子の診察で疲労がたまっているとわかり、点滴をすることになった。不安な猫屋敷まゆがつきそえるよう、犬飼家に泊まることをいろはが提案して……


 香村純子脚本、中村亮太コンテ、広末悠奈演出で内気な少女の友人宅お泊り初体験を描く。広末悠奈は第1話の演出処理以来、中村亮太はシリーズそのものに数年ぶりの参加か。
 OPで初回から予告されている新プリキュアと仲を深める展開が1クールをすぎてようやく入る構成は遅すぎると思うが、それだけ今回がまゆにとって特別な体験だということを視聴者の立場でも実感しやすい。食事に風呂に寝室まで一挙に距離をちぢめるところに楽しさだけでなく緊張感があり、それゆえプリキュアと知られてしまう後半の展開にもスムーズにつながる。
 過労でユキがケージに入れられたままの状態でキュアニャミーが登場しないことで正体がわかる伏線にしたり、全体を見ても良くも悪くもていねいに段取りをふんでいた。


 作画監督の玖遠らぎは第2話*1以来の登板で、当時に関係者が示唆したように上野ケンの変名なのだろう。
 お泊りの光景がかわいらしいデフォルメキャラクターでイメージされたり、上野回らしい絵柄の変化やかわいらしさを堪能できた。けっこう原画の個性を許容しつつ、全体を違和感なく魅力的な範囲でまとめている。
 料理の作画も違和感なく、餃子の種類も形状から区別され、ちゃんと美味しそうに表現されている。