法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デジモンクロスウォーズ 悪のデスジェネラルと七つの王国』第40話 陽気な海賊、現る!ゴールドランドの航海!!

後に味方になるとは思えない立場からの、初めてタイキの強さを認めて仲間になるよう持ちかける敵が登場。仲間達もふくめてサブタイトル通りに陽気で、楽しげな性格なところも珍しいか。もっとも、仲間にさせる方法が洗脳に近いので、互いに認めあうような関係にはならないだろう。音を使ってプログラムを狂わせることで洗脳する設定と、それに対して音楽で対抗する展開は古臭いが、主人公側デジモンが音をモチーフにしているので納得できた。


そうして危機を脱したかに見えた終盤で、最初から主人公の仲間として活躍していたバリスタモンが、「修理」される前は敵デジモンだったと明かされたことも面白い。合体玩具の都合上、あからさまに仲間デジモンと異なるデザインラインだったバリスタモンを、実は他所から乱入してきた他勢力だったという意味づけをして世界観の整合性をはかる。三条陸脚本はこういうドラマの土台を強固にするつじつまあわせが上手い。
ただ、脚本とは別の話になるが、せっかくなら玩具で再現できるような変型方法で正体を明かしてほしかったな。玩具を手にとって遊べる範囲を増やせるように*1。テコ入れ後に登場した設定なので、後付けっぽさが強いのも少し残念。

*1:過去のタカラスポンサーのロボットアニメ『勇者』シリーズでは、アニメスタッフが玩具をいじることで、想定されていない変型を独自に創作してアニメへ反映させることがあった。