法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『バトルスピリッツ ブレイヴ』第18話 青き新ブレイヴ!雷神砲カノン・アームズ

コンテは初参加の加瀬充子。主人公側のユースとルガインのやりとりがらみが良かったな。残念ながら戦闘は3DCG等の使いまわしに制約されるので、加瀬演出らしさは感じられなかったが。


良き父を失って、主人公から教えをこうようにカードバトルをいどむルガインの姿は良かったし、それゆえ主人公がかつて使っていたカードでいどむバトル内容も好印象ではあった。
しかし今回に語られた暴将デュックの統治内容に違和感あり。たしかに息子ルガインに対しては教育者たらんとしていたが、それはあくまで統治する側の魔族内での気高さであって、統治される側の人間には適用していないとばかり思っていた。少なくとも序盤に戦った時は、息子はともかく人間に対しては圧政をしいているような印象ばかりだった。統治する側にとって倫理観が高くて統治方法が巧みでも、それで統治される側が苦しまないわけではないという物語が好印象だったので、逆に個人的な評価が今回で落ちてしまった。あくまで統治への高評価は魔族の家族内での評価であって、統治される側はデュックへ様々な葛藤をかかえている、という描写であったなら良かったのだが……
あと、統治者が統治される側とともに生きていることを描写するにしても、土木工事の現場で汗を流すという描写も古めかしい。