法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『しかのこかのここしたんたん』雑多な感想

 2024年7月から放送され、OPが話題になったシュールギャグアニメ。監督は『ゆるゆり』で知られる太田雅彦で、制作は『進撃の巨人』『鬼灯の冷徹』のWITスタジオ。

 OPはたしかに楽しかったし、しかせんべいを作る実写EDも興味深かったが、それ以上のものはなかった。話題作として期待しなければ、それ以上のものを望む必要のない作品だったとも思うが……
 悪い意味でノリが『みなみけ』『ゆるゆり』から変わらない。ボケははげしいのにツッコミの切れがなくてダルい。太田監督らしくスローモーションで回りこむ演出の多用で映像は楽しいし、WITスタジオらしい派手で精緻な動画で全体に隙はなかったが……
 また、漫画に影響されて一時期ヤンキーになっていた生徒会長という主人公のキャラクターは、いろいろな意味でひどい目にあわされすぎ、設定が機能していなかったと思う。もうちょっと能力に見あった破天荒な部分を出してほしかった。主人公イジメが過剰なのも太田監督らしい。