法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『輪るピングドラム』7th station タマホマレする女

あまり事態は進展していないというか、前回まで見ていれば全て予想できる範囲内におさまっている。新情報といえば主人公兄が前回の謎について情報を持っているらしいことだけで、しかもその情報は視聴者に明かされていないため、むしろ謎の領域が兄の思考にまで拡大してしまった。
なのに、ちゃんと面白い。ちょっとシリアスな内面描写があったかと思えば、すぐに間抜けな客観描写へきりかえて、滑稽に映す。息抜きをしつつ、その落差が内面の哀れさを際立たせる。


演出的には、デフォルメされた表情がモーフィングするように通常のキャラクターデザイン通りの顔へ変化したところが目を引いた。真面目からギャグ顔へのモーフィングは記憶にあるが、その逆は珍しい。