シャイニングメイクドレッサーで浄化されたというより、浄化に抵抗したため力を使いはたしたらしいファントム。
家に運びこんで寝かしつけるも、どうあつかうべきか考えあぐねる皆。そのような時にキュアハニーだけが、いつものように迷わずファントムを世話しはじめる。
昨年につづいて、敵幹部ひとりがプリキュア側に介抱してもらえるエピソード。キュアハニー自身は超然としており、周囲が恋の予感にやきもきする。むろんキュアハニーの超然ぶりも掘りさげられた。シリアスなのは敵側だけで、プリキュア側はコメディチック。
意外と話の進展はなかったが、敵幹部が身近に来ることで情報量は増えた。前回のコメント欄*1で示唆をいただいたが、なるほど今回を見るとファントムはミラージュの元妖精のような感じがする。もっとも、きちんと自称神ブルーがプリキュアへ説明しておけば、今ごろ説明が必要な情報ではないが。
脚本は大場小ゆり。こういうナチュラルに変なことをする物語がうまい気がする。もちろん、良い映像に支えられたのも今回が良い理由だろう。
演出は三塚雅人で、作画監督は稲上晃。おそらくアクションで目立つ作画が板岡錦。三塚雅人演出は作画リソースが充分ある時のアクションがうまい。面白い構図と殺陣で、アニメーターの力を引き出していた。稲上晃の濃い絵柄も、シンプルな今作のキャラクターデザインに適度な華を与え、コメディ描写のデフォルメしたキャラクターもかわいらしい。
シャイニングメイクドレッサーのバンク作画も、前回と違って化粧が濃すぎない。録画と見比べたところ、色が薄く調節されていた。本編の作画がいいこともあり、今回の化粧はかわいく見える。
あと、今回の10周年挨拶はキュアサニーやで！普通に良かったで！
