法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『獣の奏者エリン』第12話 白銀の羽

1話分を見逃しただけで同行者が増えている。ジョウンに重い過去があるらしいが、これも前回に伏線があった様子。見逃したのが、やりきれないというか無念というか。4月上旬からの深夜再放送を待ってから録画を追うべきだったかも。


ちょっと意外で面白かったのが、当初から伝説上の存在かのように語られてきた「王獣」が、崇拝されつつも「闘蛇」同様に飼育されていたこと。
この作品は基本的に子供向け異世界ファンタジーだが、思えば超常的な現象はほとんどない*1
巨大な足跡や羽から王獣にせまっていく展開も、実感を持てる描写であり、架空生物なりに手ざわりある存在として描けている。異生物が存在する世界が実在した姿をていねいに考証していて、思っていたより異世界史として楽しめるな。

*1:原作者と制作会社が共通している『精霊の守り人』が初回から超常現象で主人公の命が救われたり、幻術を用いる人間が戦ったりしていたことと比べて、実は超常性は押さえられている。デザインから受ける印象と正反対だ。