魔法少女アニメとしてベッタベタな導入部に、いかにも新房昭之らしいカットがいくつか。フワフワした描線のキャラクターデザインと、激しいバトルの対比が気持ちいい。
初回コンテの芦野芳晴は『魔法少女隊アルス』の監督。あれも現実から異世界へ行くファンタジーとしてオーソドックスな導入と見せて、ダークな展開をしていった作品だった。
ただ、テンポは良いようでいて、実は早くない。初回で主人公の変身まで描けなかった。
初回は主人公のキャラクター性を固めて、超常の出来事に巻き込まれるまでを描き、そのことによる世界観の変化は次回以降か……それとも、主人公の世界観つまり日常は変化せず、あらゆる超常の出来事へ距離を取ろうとする物語になるのかな。
