法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Yes!プリキュア5』第39話 恐怖!デスパライア現る

この作品が始まった当初は、これほど男女の恋愛関係をクローズアップしてくるとは予想していなかった。
以前のプリキュアシリーズはヒロイン同士の関係性に物語が集約されることが多く、男性を意識することがあっても憧れの範疇にとどまっていた。マスコット的な存在に憧れの男性を兼任させることで、キャラの成長具合によって単純な契約関係にも恋愛的関係にも持っていける『プリキュア5』の設定は、なかなか巧い自由度だと今さらながら思う。


大塚健小村敏明の連名演出、おそらく大塚コンテを小村SDが演出処理したのだとろう。降りしきるイチョウの葉で間を持たせつつ心象表現するAパートも良かったが、作画リソースを割いてエフェクトから格闘まで見せるBパートが素晴らしかった。
袴田作画監督で原画に大塚健、志田直俊ら。Bパートは壁にまとわりつく影、重い格闘戦、破裂する人型と、アクションアニメらしい楽しさがあった。しかし絵的には、Aパートにおける古典少女漫画風な作画が驚きだった。