仲間のために戦う主人公達の姿を見て、過去も現在も孤独だったバアルモンが戦士として再生する話。
オーソドックスな話だが、合体巨大ピラミッド等の設定が全てバアルモン再生のためのお膳立てと感じてしまい、鼻白む場面もいくつかあった。一方で、ゼンジロウの高所恐怖症設定を拾っていたり、バステモンの行方が判明したり、シャウトモンがバアルモンを助けることに最後まで反対したり、細かいキャラクター描写は悪くなかったのだが。
コンテは小村敏明と貝澤幸男の連名、演出も三塚雅人・貝澤幸男の連名。パートごとにわけたというより、余裕がなくて助けを借りたといったところか*1。
顔アップで細かく主人公側の表情をひろって心情変化を描いたAパート、巨大なハイムゲンドラモンが巨大ピラミッドの中腹にたたずむ姿を印象づけて*2その動じない敵を倒すカタルシスを描いたBパートと、パートごとの見せ場が明確で、演出面では楽しめた。特にBパートの動と静の呼吸が気持ちいい。
作画面では、冨田与四一が本編原画にも入っていた。おそらくデジクロス前後の、不敵なつらがまえをしたタイキを担当。大塚健がベルゼブモンのバンク作画をしていると聞いたが、さほど物量はなし。本編に参加してほしい、できれば作画監督として。
