法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ハートキャッチプリキュア!』第4話 早くもプリキュアコンビ解散ですか?

作画監督川村敏江で、期待通りの出来。
変身バンクは新規作画を交えて、コンビが同時に変身するように変更。しばらくプリキュアの同時変身は個々の変身バンクを繋ぎあわせて終盤のみ集合絵を用意するパターンが続いていたので、変身途中でもプリキュアがからみあう姿が嬉しい不意打ち。
必殺技バンクも完成度が高く、やけに爆発エフェクト作画が細かく、モコモコした煙でリアル調に描かれている。EDクレジットのバンク担当とおぼしき位置に大塚健がいたし、単色の煙に影だけ色分けした特徴からしても、たぶん大塚作画ではないかと思う。


さて本編だが、脚本に米村正二が入り、演出担当は川田武範。
いきなりアバンで戦闘が始まり、新幹部クモジャキーが登場。そのまま強さを印象付けて去るという展開の速さが気持ち良い。ビルの陰から巨大なデザトリアンがぬっと現れる怪獣映画みたいな構図、戦闘で破壊されて中央が断ち切られた歩道橋で仲違いを隠喩と、演出もいい。
本編でのアクションはもたつきも見られたが、必死にふんばるプリキュアのコミカルな表情で間を持たせている。必殺技の迫力もあって、アクション面でも充分に満足することができた。
前後するが、ローラーをデザトリアン化する時、以前のプリキュアシリーズと違って怪物化対象を見つける説明的なカットを入れていないのが地味に巧い。クモジャキーが現れた時点でローラーに座らせるという小技で、悪役登場に注意をそらして唐突さを中和している。


坂本竜馬を極端に勘違いしたような敵幹部も、大河ドラマ便乗でありつつ一人のキャラクターとして成り立っており、ほぼ文句なしに楽しめる回だった。
ただ一つ、プリキュアの行き違いはキュアマリーンが強引に押し切り、テニスプレイヤーの行き違いは互いの誤解という予定調和だったことは、少しばかり残念。今回だけで完全に腹を割るのではなく、次回以降も仲違いするだろうし、そしてそれも乗り越えていくだろう……といったふくみも残してほしかったかな。
あと、予想外に川田演出が良かった。シリーズディレクターの監修や、作画の良さに助けられた面があるにしても、先日*1にAAキャラに批判させたことを謝りたくなるほどだった。

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      |  \  \ /     (__人__) \  川田師匠、どーもすいませんでしたお
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