法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『聖闘士星矢Ω』第 20 話 アリアのために!エデン、怒りの雷撃!

安心の馬越嘉彦作画監督回。コンテも畑野森生SDが担当。
それぞれの立場で戦いに向かう動機をAパートで溜め、Bパートの激しいアクションで解放する。OPでピックアップされているメインキャラクターの一人が表舞台に復帰する回に期待されるハードルを、しっかり越えてくれた。


ちょっと面白いなと思ったのが、今のところ敵首領の周辺こそが、作中で最も「普通」の家族像であること。産みの母が異なっている姉兄妹はそれぞれを思いやっているし*1、人間ではなさそうな父マルスも家族と協力して「平和」な世界を建設しようと本心から考えているらしい。
むろん機能不全の芽もそこここに見えるし、エデンの性格は後に主人公側につくためとも考えられるが*2、主人公側がほとんど孤独であることと対照的で興味深い。

*1:母が違うのに思いやっている態度こそ、むしろ健全さの現れといえるか。

*2:その場合、原典におけるフェニックスと重なる。