法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『聖闘士星矢Ω』第 27 話 旅の終焉!少女の光と若者たち!

吉田玲子脚本に、コンテは貝澤幸男と連名で畑野森生が演出、馬越嘉彦作画監督。海外では今回が最終回だそうで、さすがに力が入っている。動くところは修正を少なく、止め絵にじっくり線を入れている荒々しさが、実に展開に合っていた。
ただし、前回がじっくり闇からの回復を描いて良かっただけに、今回の前半で主人公をふくむ3人が闇を撃退したのは、いささか拍子抜け。アリアの能力によるという説明でストーリーのつじつまはあわせているが、今回は前後編に別けて、じっくりドラマを描いてほしかったな。本当の属性が闇ということが事実と判明し、アリアの助けも期待できなくなったので、今後にまた語りなおすとは思うが。
一方で後半は、戦う相手がマルス一人ということもあって、濃密なバトルで満足させてくれた。相手を複数にするより敵が弱体化していると感じさせないし、残った時間でちょうどいい規模。エデンの精神的な脆弱さも、能力的な強さと対照的で味わい深く、今後に色々な意味で期待を持たせる。
あと、主人公達が多くのものを失い、しかも敵を取り逃がしたのは、アリアとの交流を濃密に際立たせていて良かったが……今回が最終回となる海外視聴者にとってはどうなんだろう。