大貫健一キャラ作画監督で、やや絵が濃くて頭身が高い。
初代TVシリーズ『機動戦士ガンダム』から引いたとおぼしき、密林に隠された基地への敵襲は、映像としては悪くなかった。樹木をなめてガンダムを見上げる構図で巨大感を出していたり、『装甲騎兵ボトムズ』のように基地内でローラーダッシュする戦闘が行われたり。
しかし、2話や3話だけ登場したキャラクター、それも群像劇の脇役がベタな理由で裏切って退場されても、にんともかんとも。脚本の都合で裏切ったという悪印象すら持てなかった。
迷わず敵を倒し続けながら、裏切り者の真意をたしかめようと命令違反して追いかける主人公も、ある意味では人間らしい行動かもしれないが、視聴者の立場としてはついていけなかった。
裏切り者が潜入していたこと自体は、まあヴェイガンが各地に工作員を潜入させていたから、たまたま主人公周りにも潜入していたということで納得できなくもないのだが。
