第39話は紫乃宮が前作のハンドルネーム「ヴィオレ魔ゐ」を名乗って魔族で働く姿を描く。いろいろと語ってはいるが、自己実現のため魔族陣営に入った自分自身をごまかしている台詞に解釈できるところが面白い。
カードバトルは新カードによるコンボを紹介しただけで、過程のほとんどは省略された。ダンの旧キーカードだった「超神星龍」を持っていた謎は次回へ持ち越し。
一方でダン達は宇宙飛行訓練を受ける姿が見られた。SFらしい細部の手続きをコメディとして楽しめるよう表現していて好感触。
第40話は前回に用いたコンボを、いかに実戦で使用してみせるかを描く。コンボで直接的に撃破された前回と違って一度は耐えるので、バローネの古い仲間として登場したキャラクターも強く見えるし、その人類攻撃を主張するキャラクターから認められることで魔ゐのすごさも表現される。
「超神星龍」を入手した経緯や、宇宙ステーションでコールドスリープしていた少女など、時をこえた文化の変容や物語の行く末を予感させる、いかにもSFな描写が多いことも嬉しい。