法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『バトルスピリッツ ブレイヴ』第14話 人類の敵! 馬神ダン!

次回予告で印象的だった「人類の敵」というサブタイトルは、現時点では前シリーズで異界王を倒すことで魔族を自由にした、程度の意味。
ただ、ダンが魔族側の中枢にまで乗り込んで会談を始めた様子をザジが電波ジャックしてまで人間側へ広く見せたり、その会談でダンが魔族側へも利益となる提案をしたりと、今後の波乱を予感させる描写が多く、緊張感を保ったまま次回へ続いたことは良かった。主人公側にも魔族側にも意見の衝突が見られ、それもまた緊張感を生む。
しかしバトル自体も進展しないまま次回へ続いたため、カードバトルアニメとしては評価しにくい。敵も特殊なカードを持っていたという描写は、ファンタジーアニメと見れば物語に深く関わるアイテムとして意味があるが、カードの特性をバトルでほとんど見せていないのでバトルとしての面白味はない。


菊池晃作画監督。今回はデフォルメは抑え気味で、太く伸びやかな描線が印象的。女王の怖く蠱惑的な美しさを印象づける回でもあり、なかなかの適任と感じた。特に女王がバローネに怒って激しく表情を変える場面がいい。