法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』第57話 永遠の暇/第58話 ひとばしら

最新単行本を未読なので、そろそろ原作と比較することなくアニメを見られるかな。
とりあえず、正門を舞台とした攻防戦に一区切りがついた。もともと橋のような通路を舞台にした戦争映画は、状況が適度に限定されて戦闘目的や優位性も明瞭にしやすく、面白いものが多い。もちろん、この作品も例外ではない。高低差や彼我の物量はもちろん、兵士の戦いと超人の闘いが絶妙にからみあう。引いた構図で描かれる通路の崩落など、作画も健闘していた。

第57話はパースを強調した超人的なアクションが楽しい。自己犠牲の賛美もあるが、勝利へと繋がるだけの条件はていねいに描かれていた。
第58話は映画『交響詩篇エウレカセブン:ポケットが虹でいっぱい』でアニメーションディレクターを手がけた斎藤恒徳が作画監督*1
寺岡巌コンテの特長でもあるが、整えることより感情を拾うことを優先した描線でキャラクターが描かれ、なかなか眼福だった。

*1:吉岡毅と連名。