法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダムAGE』第48話 絶望の煌き

コンテに寺岡巌、作画監督大貫健一がそれぞれ連名で入り、比較的に端麗な作画で死が描かれていく映像の高揚感はそれなりにあったが……脚本を担当したのは、ある意味で安定の日野社長。
わりと常識人っぽい言動をとっていた悪役が終盤だからと狂気にそまって、しかし全てが空回りして死の間際で悟っていくという、古い子供向けアニメのちょっとアレな展開を薄くトレースしたような内容だった。結局のところ今回に戦死した連中も使いきれてはいなかったし、重要人物であるゼハートすら偽回想でキャラクターの深みを後づけ。AGEシステムも作中で活用されないまま今回で消滅。
これがゲームなら、キャラクターやイベントを増やせば選択肢を増やすことに役立つだろう。しかし尺に限界があるTVアニメでは、語れない要素を切り捨てる判断も必要。