三者三様に思春期の病気をこじらせたナルシスト達のカードバトルが、見ていていたたまれなくなるほどだった。ギャグとして展開していたので笑えはしたが、たかが玩具で世界征服を目指すような販促アニメにおいて、自己批判的とすら感じてしまう。アニメとしては少年向けのふりをしたマニア向けアニメっぽくて楽しめたが。
そういえば百瀬兄が相手をした、空回りするホワイトナイツのリーダーは、どことなく『コードギアス反逆のルルーシュ』のスザクを思い出させる。スザクの声優は百瀬兄を演じていることもあって、陰陽が反転した相手と戦っているようでもあった。
一方でカードバトル自体を見ると、完全にアニメならではの奇跡でカードを入手して優勢になるとか、一方が継続意欲をなくして勝敗が決まるとか、御都合主義にもほどがある内容だったのが残念。