法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』の「ぼくよりダメなやつがきた」が傑作という話

昨日アニメ化されたこの短編は、初版が1982年1月25日の単行本23巻に収録。つまり雑誌掲載はさらにさかのぼる。
描写されるのは、いじめの不可視性であり、いじめる側の無自覚さであり、いじめを親切と認識する傲慢であり、いじめられる側の心理的な合理化である……おや、これは最近どこかで盛り上がっている話に通じてそうだ。
ハゲのおっさんから一言(追記3回目有り)
上記に対するid:hokusyu氏のブックマークコメントを見ての感想だが。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20080706112744

2008年07月07日 hokusyu hokusyu これはひどい, ニコ話題だけバカ 泣いた。典型的ないじめられた人によるいじめの内面化じゃねえか。これ読んで本人納得してるからいじめじゃねえと言ってた奴全員そこに正座しろ。

もちろん『ドラえもん』は物語であるがゆえに、いじめの主体は客観視を余儀なくされ、自省にいたる。
そもそもニコニコ動画は利用したことがないので、批判されている事象にどのような問題があったかは確認できない。あくまで、いじめという行為の一典型として有名なフィクションでも描写されていることを提示したわけ。とりあえず、原作23巻は疑似科学ネタ満載な「異説クラブメンバーズバッジ」等、傑作が多いのでオススメという話。



図は、のび太の「親切」に対してニコニコしている多目くん*1

*1:23巻105頁。