法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?日本の未来を考えるSP!!』

土曜日に放映された2時間半のバラエティ。録画はしていないので記憶感想。
個人的に「史劇的な物見櫓」*1で知っていた範囲の情報ばかりだったが、映像で確認できたのが良かった。各国家の紹介も秀逸なまとまり。
ムッソリーニヒトラーに言及してもヒロヒトには触れなかったり、自民党一党独裁や日本が独裁国家を支援した話がされなかったりは、しかたないとあきらめる。


紹介された独裁国家は、独裁者が亡くなったばかりのトルクメニスタン、部族政治の色が強いスワジランド、比較的安全なキューバや、穏健政策に転向した後のリビアといった、比較的有名な国。
そもそもバラエティ番組で撮影できる範囲*2独裁国家に行っているので、下手に紛争が続いている“民主”国家より幸福そうに見えるのが逆説的。
フジモリ大統領*3がしれっとインタビューに答えていたり、ゴルバチョフが登場していたり*4、呼んだ政治家の人選もけっこういい。
不満もないわけではないが、わりあい楽しめる番組だった。


最後の石原・中曽根・北野鼎談はつまらなかったが、呼んだ2人が独裁者的だと暗に語っていると思えば面白い*5

*1:http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/REKISIMENU.HTML 老舗の歴史系サイト。管理人は倭寇研究専門だが内容は多岐にわたり必見。

*2:もちろん、いくつかの場所では撮影禁止にされていたようだが。

*3:たしか番組では言及されなかったが、開発独裁者の一人だろう。

*4:指名した人物としてニヤゾフ大統領に忠告した話などおもしろい。

*5:ちなみに北野=ビートたけしの独裁性はギャグの範囲内で言及されていた。もちろん不都合な過去にはふれていなかったが。