「広~い宇宙で海水浴」は、スネ夫が尾の島の海水浴にのび太もつれていくという。しかし泳げないことをバカにされ、のび太はスネ夫についていかず、しかし尾の島で泳ぎたいという。矛盾する願いにドラえもんは……
2018年*1以来の藤原良二コンテ。演出の又野弘道は作品初参加か。宇宙空間の上下のなさや広さを表現したカメラワークが見事。
無茶な要望にトンチのような回答を出し、シンプルなギミックから奇妙なビジュアルをつくりだし、キャラクターが素直に楽しむ。SFの娯楽としての根源的な魅力が感じられた。
作画監督は「ボトルシップ大海戦」*2で原画から昇格*3した矢吹英子。パクキョンスン副監督チームらしくキャラクター作画は不安定だが、今回は全体的によく動いている。特に波をきちんと作画しているおかげで、砂浜と海しかない小さな星に絵として説得力があった。のび太が海にもぐると砂が埋め立てしたばかりのような質感で、長い時間をかけて沈殿したような雰囲気ではないところが物語にそっていて素晴らしい。
「世界記ロック」は2012年の再放送。あらためて見ると、この時のスポーツへの距離感を東京五輪に対するドラえもんでも見たかったな……
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