「右か左か人生コース」は、ジャイアンをさけて普段と違う道で帰ろうとしたのび太が、逆にジャイアンにぶつかってしまう。どの道を選べばいいか少し先の未来を調べることにするが……
2010年に映像化*1した後期短編をリメイク。今回は小笠原卓也コンテ演出、岩永大蔵作画監督および一人原画。この作品で半パートいっぱいの一人原画は珍しい。
極端によく動くわけではないものの作画はきわめて安定していて、ゲストキャラクターの世界チャンピオンやボクシングジム会長などのキャラクターを違和感なくアニメに落としこんで動かしている。高架下の暗闇に世界チャンピオンが向かう場面のレイアウトもいい。ドラえもんがのび太を叱責する姿をシルエットにして、ドラえもんが語る内容を背景で絵として流す演出も目を引いた。
内容も原作にきわめて忠実で、珍しく力強い結末を良好な作画がささえていた。アレンジといえば、クモがおりてきて驚く描写をスズメバチに改変しているくらい。道路の中央ということを考えるとクモより登場が自然だし、逃げる判断も共感しやすい。
「インスタントママ」は2013年の再放送。良くも悪くもビジュアルの面白さにたよったアニメオリジナルストーリー。
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