法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ハピネスチャージプリキュア!』第44話 新たなる脅威!?赤いサイアーク!!

前回をフォローするように、プリキュア4人がつどったパジャマパーティーでブルー批判。今回も成田良美脚本であることから、さすがに前回のブルーの言動に問題があったことは自覚していたのだろう。
しかし充分な批判といえるかというと疑問だし、最も苦しんだキュアミラージュを放置したまま、キュアラブリーを内輪で支えて完結してしまった。やはりブルー批判は前回より前に、できればクイーンミラージュのいる場所でおこなわれるべきだった。
ブルーのアンチとして本格的に登場したレッドも、わかりやすく下品に演出され、相対的にブルーの評価をあげて終わりそう。


しかし前回と同じく映像には力が入っており、やはりブルー関係の蓄積を無視すれば、エピソードとしては良かった。
何の縁かProductionIG制作の『ハイキュー!!』でコンテ演出を手がけていた大塚隆史が、『プリキュア』シリーズに演出として復帰。日常シーンでは止め絵を多用してリソースを節約しつつ、アクションではさすがの注力ぶり。今作ではデフォルトで飛行できるからこそ逆に少なかった、跳躍による俯瞰の構図と、立体的な殺陣が印象的だった。
上野ケン作画監督は、ここ最近は可愛らしくデフォルメした作画が印象的だったが、今回は演出の意向かリアルに寄せたハードな絵柄。原画を見ると、濱野裕一や東出太に加えて、林祐己が2度目の参加。サイアークが着地した水飛沫が特に東映らしくない良さだった。