ああ、友達が1人しかいない繋がりでキュアムーンライトが挨拶……
いろいろと思うところはあったが、とりあえず『おジャ魔女どれみ』を思い出す重さ。さっそくキュアプリンセスが保健室登校になりかけたり、飴玉をくれるという行為を特別な好意と感じているようだったり、危なっかしい描写が続いて胃が痛くなる。
しかし教師まで引きこもるのは、さすがに過去から現在まで類例が思い浮かばない。そこからさらに重くなるかと思いきや、自分よりも下がいると知って姫の気が少し楽になるのは、ちょっと意表をつかれた。
今回の演出は畑野森生。またしても『聖闘士星矢Ω』から流れたスタッフ。
絵作りはこれまでで最もシリアスな内容を支える、緊張感あるカットが多く、見事だった。体育倉庫の埃っぽい雰囲気や、怪物化する直前の教師が影に入っていく表現など、細部まで気を配っている。同時に、極端なロングショットと兼用カットを多用して、うまく制作リソースを節約しているようだった。