初回では主題歌のアニメソングらしからぬところが気になったが、子供向けアニメでOPの大半が使いまわし映像のままというのも今時どうなんだ。
キャラクターデザインがシンプルで頭身も低めなため、サンライズアニメらしい映像の楽しみも今のところ少ない。この内容だと、今のところ『バトルスピリッツ ブレイヴ』くらいの頭身で良かったと思う。この枠のことだから、いずれ作画監督が物語にあわせて自分の絵柄を出していくだろうとも思うが。
あっさり敵と兄弟という設定をばらし、物語の対立構図を早々に固めるのは、良い意味で子供向けらしい素直なシリーズ構成。それでいて設定の開示が早すぎるから、どんでん返しが入る期待も残している。
少年向けアニメとしては、早くも能動的にカードバトルを行い、停滞することなく王道を歩み始める主人公に好感を持てた。ブリンガーの補佐ロボットらしい性格もベタだが悪くない。たまたま最近に見返した『ヒートガイJ』を思わせる。
ただ、チュートリアル戦闘が続くカードバトルは今一つ。チュートリアルなのに主人公が負けられないから、新ルールの特殊カードでゴリ押ししただけに見えて、緻密な駆け引きを見たい視聴者としては面白味が薄い。物語を描くことに尺を使っているから、敵に押された末に特殊カードで逆転したという爽快感もえられない。まだ今回も主人公はブリンガーに指示されて戦って、一人で戦えない鬱屈は次回で晴らしても良かったと思う。
