法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『バトルスピリッツ覇王』19 ハジメとテガマル バゼルVSアシュライガー?/20 爆裂スタート! 覇王チャンピオンシップ全国大会!!

19話は、あみやまさはる脚本の総集編。風に飛ばされた新カードを主人公が追いかけ、その途中で遭遇するキャラクター紹介をかねていく展開が、頭悪すぎて面白い。
しかも作中で主人公が何度「ロード・ドラゴン・バゼル」といったか?という新カードにまつわるクイズが出題される。そのクイズの答えが出た番組最後に、プレゼントは出ないとナレーション。きっと子供視聴者は呆然だよ!
しかし、制作者が自由すぎてギャグアニメとして面白いのに、カードバトルこそないが、カードアニメとしてもそこそこまとまっているのが凄いな。


20話は菊池晃作画監督。以前に登板した回よりさらに描線の強弱が凄く、ほとんど『バトルスピリッツ ブレイヴ』時の絵柄になっている。原画に和田高明もいたりして、ぐりぐりと良く動く。
カードバトルも、互いにカードを読み合う展開がサスペンスフル。主人公が相手をどれだけ苦しめても、敗北したスピリッツの数が後の召喚条件に繋がっていたりと、2手先3手先の展開でひっくり返さる。それを主人公のバトルスタイルを採点する敵という口三味線描写が強調していた。
そうして詰め将棋のようなノリでバトルが進んだ結末に、誤解しやすいルールに敵が気づかず失敗したという、一種のチュートリアルで決着したところも面白い。ルールが複雑化して公式すら判断に迷うことがよくあるカードバトルならではの、リアリティがあった。