法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スマイルプリキュア!』第2話 燃えろ!熱血キュアサニーやで!!

話の流れやキャラクターの情動に、意図的なボケ以外のツッコミどころは見当たらず。
作画も安定していてアクションの動きもデフォルメ表情も悪くない。後半ほとんど格闘戦を展開しながら、止め絵も目立たず、キュアサニーの紹介回で終わらずキュアハッピーの活躍もきちんと描いている。2人とも活躍したから、友情とプリキュアを関連づける妖精の台詞が浮いていない。
前回に続いて必殺技バンクでキャラクターいじりする演出も、いかにも大塚隆史SDらしい*1
パフを握りつぶして炎を自らに叩き込んだかと思えば化粧はしたりと、変身バンク演出のメリハリもまずまず。


しかし、あまり序盤から飛ばさず、良く言えば堅実、悪く言えば目新しさが少ないという印象も残る。OPEDを小変更したりと細部まで力を入れ、まんべんなく出来は良いのだが、そのパーツごとで見れば過去シリーズですでに使われた要素が多い。
一つ、授業の体育では活躍していたキュアサニーが、部活動においてはエースになりきれないという真実は興味深く、一芸に秀でている者ばかりなプリキュアでは珍しい展開と思ったが、それも今回で乗りこえたらしい。クラスと部活動で異なる重層的なスクールカーストを描くかもと少し期待したのだが。

*1:初演出回でも必殺技を威嚇に使ったりしていた。しかし上の方針でバンクいじりは避けるように指示されたと、当時の個人サイトで語っていたので、SDになった今こそ存分にということか。