山岡直子作画監督で、絵は綺麗だった。まあまあアクションも動いていたし、新必殺技バンクも悪くはなかった。人間を眠らせるという敵の攻撃が、うまく作画の省力に役立っていたのだろう。
過去に登場したゲストキャラクターをちりばめながら街全体の危機を演出し、最後に敵組織に存在する邪悪の強大さも印象づけられた。執事だけが一瞬ながら敵の攻撃に抗したり、はじめて挫折した主人公があっさり立ち直ってみせたり、ちゃんとキャラクター性が反映された行動をとっているところも好感。
……しかし、敵幹部が持ち出した特殊な樹木のデザインが適当で、プリキュアたちが入手した新アイテムもデザインが今ひとつ。プリキュアの新必殺技も、過去シリーズの破天荒だった新必殺技と比べて驚きがない。悪くない出来だったとは思うのだが、特別回ならばもう一押し二押し欲しかった。