アクションは思っていたより少なめだが、映像は安定していた。モブキャラクターもデザインが差別化され、個性が感じられる。番組開始当初に予想していたのとは違って、激しいアクションではなく、くるくる変わる表情の面白さで引っぱっていっているが、悪くはない。
それにしても、キュアレモネードも泣くことが多かったが、キュアピースは格が違っていた。初戦闘だけでなくEDでも転げるわ、意を決して戦うかと思えば敵前逃亡するわと、ここまで戦闘に向いていないプリキュアは初めてだ。
初回から続けて、今回も必殺技バンクで色々と遊んでいたのも楽しい。せっかく敵幹部が赤鬼モデルなのだから、キュアサニーの必殺技に対して、金棒をバットのように使って打ち返すような描写があっても面白かったかも。この点は今後も期待したい。
絵の才能を見込んでポスター作成に主人公が推薦しつつ、その行為が迷惑なおせっかいになりかねないことへの留意があったことも安心した。
ただ、今のところプリキュア加入の順序は『Yes! プリキュア5』と同じであることも事実。守ってくれたプリキュアを助け、自分を変えようとして変身する流れ自体も既視感が強い。主な視聴層はいれかわっているから問題ないだろうが、過去シリーズを見てきた者としてはキャラクターやディテール以外の目新しさもほしかったかな。
キュアピースの性格を見せていくこだわりは大塚隆史SDらしいなと思いつつ*1、予想していたよりは私情をはさまず抑制した演出になっていたと思う。
あと、「グリーンピースマン」という名称でふきあがる一部が出ないかと心配したが、今のところは見当たらなくて一安心した。