法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『花咲くいろは』第一話 十六歳、春、まだつぼみ

夜逃げした両親にあずけられた祖母の旅館で、ちょっとおせっかいな少女が働かされ、周囲と衝突する。導入としてはオーソドックスだし、初期設定を説明する手際も良い。
さすがに祖母の体罰も嫌なこととして描いている。だが、やがて祖母がなしくずしに「いいひと」扱いされそうな恐れも感じないではない。このまま主人公が仕事にやりがいを持っていって周囲が変わらなければブラック企業と違いがない。従業員ではなく家族だから労基法も適用されないだろうし、半端なブラック企業よりもひどい状況となる。


制作元請会社のP.A.WORKSが原作のオリジナルアニメ作品。
公園の滑り台を利用してキャラクターの位置関係を示す演出等、高い要求に作画も応えていて見所が多い。しかし、いかにも安藤真裕監督らしくクライマックスの体罰で透明な体液が飛び散る作画演出、通称「安藤汁」が見られたことに苦笑い。