法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドキドキ!プリキュア』第38話 ベールのたくらみ!アイちゃんジコチューになる!?

小川孝治演出に山岡直子作画監督で、映像は全体として良かった。筋肉変身だけで終わったとはいえ、志田直俊原画が楽しめたりも。
後半の廃工場におけるアクションだけでなく、前半のボウリング場でもコミカルな作画にやたらと力が入っている。ただ、アクションの決着そのものには、それほど力を入れていない感じもあった。


物語そのものも、アイちゃんとの過去を回想したり、クライマックスに主題歌を流したりして、ひとつの山場を描こうとしているかのよう。
しかし、アイちゃんを育てた経緯がなしくずしにあずけられただけだから、あまり感情移入できなかった。あずけたジョー岡田が本編で顔を出さずに無責任さを感じさせつつ、次回予告で顔出ししているため忘れて目をつぶることもできない。
赤ん坊を育てる描写だけで充分に共感できる親世代にはアピールできるエピソードだったかもしれないが、ただの大きなオトモダチとしては居所がなかった。第三者という主人公の立場からていねいな描写を積み重ねれば、もっと普遍的に楽しめる育児エピソードになったかもしれないが。