法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スティッチ! 〜ずっと最高のトモダチ〜』第14話 炎のHVアタック!

敵幹部がスティッチを奪うために教師に化けて潜入する。スティッチを奪いやすくするため教室に入ることを許したり、バレーボール熱血スポ根作品で地球の教育方法を学んだりしたため、結果として良い先生として扱われるようになる。普段は中間管理職として苦労しているためか、子供達から素直にしたわれる立場に敵幹部も喜びを感じたりして、いつしか嘘が真になっていく。
最後まで嘘が貫き通され、普通にスポ根アニメとして楽しめる。レシーブやスパイクの練習のため踊りを行うというスポ根作品から得た知識が本当に使えるあたり、もちろんスポ根のパロディとしての要素もある。
敵幹部がスティッチを助太刀に採用して、実際に超常的な体力で活躍するが、試合には負けるという結末もいい。スティッチのキャラクター性を描きつつ、ちゃんとゲストキャラクターの成長に物語の焦点が合っている。


コンテ演出はしぎのあきら。試合の描写はけっこうリアルで、かなり要求度の高いコンテを切っていたが、作画がよく応えていた。
真横の構図でコート全体を映すカットなど、かなり長い1カットで複数の人物を動かしているのに破綻していない。その小さな人物は影絵調で処理して仕上げの手間を省き、活躍するキャラクターのイメージカットを背後に重ねる演出も良かった。
簡単ながら背景動画も用いられており、特に体育館の外へ飛んでいったボールをスティッチが追いかける姿を回り込みながら追いかける1カットは印象的だった。