『プリキュア』シリーズ恒例の、敵幹部とゲームしてアイテムを争奪するエピソード。
例年のように敵幹部が卑怯な手を使い、プリキュアがゴリ押し気味に勝利する。今作は主人公陣営の基本的な身体能力が高く、さほど敵もギャグキャラではないため*1、わりと高度に駆け引きが成立しているところが面白い。敵幹部の全員が前線に出たことで、敵味方を引っかきまわすレジーナの傍若無人なキャラクターもより輝く。
ゲームでアイテム全てを賭けたため、やや物語展開に不自由さを感じたが*2、それ以外はまずまず良かった。次回予告で女王が現れた描写も、ちょっと展開の予想を外された。
映像面も全体的に良い。上野ケン作画監督らしい、ころころ丸い輪郭の、ややラフなキャラクター作画が可愛らしい。
絵コンテはまさかの越智一裕*3。金田伊功の流れをくむアニメーターで、近年は子供向け作品への参加が多かったが、古いアニメオタクには熱狂的な宇宙刑事ファンとして知られる。曲がりなりにもヒーロー系の東映作品に参加できた思いやいかに。
*1:むしろボーリングについては、卑怯な手を使わなければ敵幹部は勝てたかもしれない。
*2:敵のアイテム一つに対して主人公がアイテム二つか三つを賭けるようにすれば、ゲームの行方を視聴者に予想させずにすんだはず。
*3:http://mazinger.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-3346.html