法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デジモンクロスウォーズ』第6話 X4、危機突破!

八島善孝作画監督なのに一人原画じゃないなんて。それでも二人原画だけど。演出は少し前にもプリキュアを手がけた小村敏明


わりと作画演出は悪くないのだが*1、作戦描写が中途半端で、敵が無意味に頭悪く見える。
人質を取った膠着状況に、せっかく第三者が介入したというのに、主人公は助けをこばみつつ敵戦力を削いだことを感謝するだけ。第三者が主人公の仲間かどうか敵が悩む展開がないと、主人公のドラマに合わせて都合良く思考停止しているようにしか見えず、人質奪還の緊迫感も削がれる。
敵の自動追尾攻撃を利用する作戦なんて、途中で白刃取りをさせて目新しい展開に持っていくかと思えば、大した意味はなかったというオチ。主人公側にまだ戦える存在が残っているのだから、互いに手がふさがったところを仲間が倒すという展開で充分なのに。
悪くない作戦描写にしても、シャコモンを並べて海を渡ったりと、シュミレーションゲームというよりアクションパズルゲームに近い。敵の意図が全く状況を左右させない結果として、敵が意思ある存在に思えない。

*1:割った氷からシャウトモンX3が飛び出す場面は秀逸。