法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デジモンクロスウォーズ』第25話 ゾーン崩壊!火花散るタイキとキリハ!

画面右上からおおいかぶさる状況説明テロップが悪い意味で不評を集め、矢口真里のデザインし声もあてたデジモンが全く話題にならないという……
矢口デザインは関東地区でだけ2010年10月2日に放映された『アニメ制作潜入ツアー!!「デジモン」ができるまで』という宣伝番組で決まったらしく、あらゆる意味で時期を外してしまっていて、いと哀れ。


それでも本当に哀れなのは、鬱陶しいテロップで邪魔された制作者と視聴者で、大塚健総作画監督ツイッターで怒りをもらすのも当然だ。

テロップを出すということは、言葉でなく映像で説明する演出家やアニメーターの能力を信用していないということ。ゾーン崩壊は枚数を使ってよく動いており、クライマックスの冨田与四一によるアクション作画と、その後の戦闘決着も悪くなかったのに、残念でならない。階層構造をわかりやすく見せた土田豊の演出も悪くなかったのだが*1
あと、八島善孝が作画監督で、佐々門信芳が原画にいるという、一人原画で有名なアニメーターが同じ作品を手がけているテロップも印象的だった。

*1:ただ、シャウトモンが認められるための試練が、力ずくで巨大デジモン2頭を引き上げる描写で済ませられてしまったのは説得力が薄い。むしろ引き上げるまでの力はなく、身をていして対立相手を助けるという心情にポイントを置くべきだったのではないかと思う。